おたふく風邪
月曜日、帰宅した愚息は「左の耳たぶの下が痛い」という。
見ても外的な異常はなく、押すと「痛い」らしい。
まぁ、なんか一過性の症状だろうと思っていたら・・・・。
夜中。
「痛い、痛い」とかなりつらそうな訴え。
見ると、左の頬が腫れている・・・・。
「こりゃおたふくか・・・」と思い、とりあえず患部を冷やす、これしかない。
ネットでいろいろ調べると「まさしく『おたふく』」。
父は罹患した経験あり、愚娘はMMRを受けた世代。
母は・・・不明・・・。
不安が渦巻く家庭。
夜中にも拘わらず、愚妻はあっちこっちに電話しまくる。
いつもながら最悪の事態ばかりを想定し
「難聴になったら」
「髄膜炎になったら」とか現実的でないことを口走っている・・・・。
不安感がどれだけ患者に悪影響を与えるのかわからんのか、このアホは!
と思いつつ、患部を冷やして寝付いた愚息を見た。
翌日。
見事な左ホホを確認し、学校に電話。
「すみません『耳下腺炎』になりました、あっ『おたふく』です。休みます」
「お大事に」
熱はない。
でも近くの医者へ。
他の患者さんと隔離してもらうよう事前に電話しておいた。
これくらいは礼儀だろう。
「見事なおたふく」との診断で
痛み止めの処方をしていただく。
その夜。
涙を流し、泣き喚く、愚息。
見ると、右にも腫れ。
熱は39度。
患部と額をを冷やしつつ、母と横になり、なんとか就寝。
翌朝。
母を送り出し、悠然とマンガを読む、愚息。
熱は37度。
これは【想定の範囲】
「腹減った」
「クスリのまえに何か食いたい」
そっかー、流動食なら、いいらしいからなー。
「ウィダーでも買って来たろか?」
「うん」
これが悲劇の始まりだった・・・・。
コンビニでウィダーを買い、愚息に渡すと、一気飲み。
そしてクスリを飲んだ。
その直後。
かつて聞いたことがないほどの痛みを訴える声。
涙をボロボロ流し「イタイイタイ」と泣き叫ぶ・・・・。
多分ウィダーを『流し込まずに、口に一度含んで飲み込んだ』ために
唾液がたくさん分泌されたため・・・・とわかっていても
彼の状況は、見ていることが堪えられないほど・・・・。
冷やしても全く痛みは軽減されない・・・・。
自分の無力さがイヤになる・・・・。
5分、10分経過・・・・。
多分あと10分程度でおさまるだろう・・・・と思った矢先に、
「死んでしまうかも・・」とも思えるような泣き叫ぶ声。
生憎、医者は休診。
進退窮まり、以前通っていた有名な耳鼻科に電話。
「もしもし・・・・実は・・・・・・」
話す言葉にかぶさる愚息の大きなうめき声。
「少しお待ちください・・・」
しばらくあと。
「すぐお越しください」
タクシーを捕まえ、少し離れたところにある耳鼻科へ。
しかしタクシーに乗る頃には既に痛みは峠を越えていた。
「帰ろうか・・・」との考えを振り払い「一度診てもらっておこう」と思い直す。
着いた。
込んでいたにも拘わらず、すぐに隔離、診察。
「立派なおたふくだねぇ」
処方された薬を伝えると
「じゃあ、炎症を押さえる薬と、唾液を流し易くするのをだしとくよ」
そして、音叉を2つ出し
「これは聞こえるか?どんな音?」
ふたつとも聞こえた愚息を見、
「一番心配なのは難聴になることなんだよね、でも大丈夫だね」
(^o^)(^o^)(^o^)
クスリを処方してもらう。
調剤薬局で聞く
「これは食事しなくても飲めますか?」
「はい、胃が弱くなければ・・・。」
『電車で』帰宅。やっぱ安いなぁ(^o^)。
痛みはほぼ終焉していた。
ホッとした。
途中、スーパーで食べられそうなものを物色。
「春雨ヌードル」と「カロリーメイト缶」を買う。
帰宅すると
「腹減った・・・・」
じゃあ、春雨食ってみるか・・・・。
でも愚息の目はすごく不安げ・・・・。
先ほどの痛みの戦慄が頭に残っているようだ。
「先にクスリ飲め、少したってからちょっと食べてみよう」
で、まず先に新たに処方された薬を飲む。
20分後、春雨ヌードルの用意。
できた。
冷まして、5.6本食べる。
「かむなよ、飲み込めよ」
少し、待つ・・・・・。
さらに待つ・・・・・。
まだ、待つ・・・・・。
大丈夫なようだ・・・・(^o^)
どんどん食べる。
エビとか野菜はかめないので残す。
スープも冷まして飲む。
大丈夫のようだ。
とりあえず、満足し、残りを父が片付ける。
そして愚息は寝た・・・・・。
先ほどまでの阿鼻叫喚ともいえる状況はウソのよう・・・・。
一度目覚めた愚息は
「後でいまのまた買ってきて」
快く了承し、父も少し横になった。
その1時間後。
突如愚息は起き上がり、泣きじゃくりながら訴える。
「★□$%&#△▼!=>*☆」
何を言っているのか全くわからない。
痛みではないようだが、しきりに外へ出たい、といっているようだ。
着の身着のままで出かけようとするのを思いとどまらせ、支度をさせる。
寝ぼけているのだろうか?
かつてこんなことは一度もない。
かなり怖い夢でもみたのか?
もしかして薬の副作用?
こういう時に
「どうしたの?」とか
「寝ぼけたの?」というのは全く逆効果だと思うので
とりあえず、外出に付き合うことにした。
で、外に出て
「じゃあついでにさっきの春雨買ってくるからお前はコンビニにいろ」というと
すでにかなり落ち着き
「うん」
買い物を終え、迎えに行くといつもの状態に戻っていた。
取り乱していたことには一切触れずに、帰宅。
早速、春雨を食べ、また寝た。
原因はわからないが、一応沈静。
熱も6度台になり、少し腫れもひきつつある。
もう少しかな。
しかし、知り合いのお母様方に「おたふく罹患」の話をすると、意外にも垂涎の的!
みなさん、息子さんが「まだ」のようで
「できれば移して欲しい」とも・・・・。
う~ん、世の中いろいろあるんだなぁ・・・。