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風が、通りぬける道

僕は、どこ、だろうか。

まぁ、そんなこと、どうでもいい。

立っている場所、今はなく、浮遊するのが精一杯である。

表現などという、馬鹿げた夢は、閉じている。

不確かな確からしさに、何となくの日々が、過ぎいく。
雲はなく、暗い。

太陽は、ぼやけ、光っている。

僕は、大いなる挫折に、立ち上がれず、その空を眺めている。

そこは、ただ、風が通りぬける場所。

目の前に、屈した。

突然、襲った目眩は、予定通りなのかもしれない。

倒れ込んだアスファルトの大地。

自分は、もう立つことなど、できないかもしれない。

その時、唇が、触れた血液の混じった味に、屈辱と蔑みを、感知した。

もう、ダメかもしれない。

おれは、弱い。

果てしなく、弱い。

いま、孤独と、戯れている。

帰らざる日々。

虚しさが、襲うことは、分かっていても、
思い出すかげろう。

ヒトに、個性など、あるのだろうか。

自分らしさなどといった幻想は、なんだろう。

いっそのこと、心を、委ねてしまおう。

いや、それすらも。

紫煙に揺れ、襲い狂う闇。

ピアノが、聴こえる。