浜松のアクトホールに

フジコ・ヘミングさんの

ピアノ・ソロコンサートに行ってきました。

 

よい体験をさせていただきました。 

 

もう、音色とか技法とか、どうでもいいです。

 

 背中と腰を痛め、杖をついて

人に支えてもらえないと

ピアノまで歩いて来れない

88歳の老女が、

そこで生演奏している

という事自体が

奇跡。

 

背中を痛めているので、

腕だけで弾くから

音も出ない。

情熱のほとばしる奔放な、、

というのは、70代くらいまでなら

そうだったかもしれませんが…

今夜は…。

 

 しかし、それでも、

生で聴けてよかった。

 

かつて観た

晩年の北林谷栄の

ピーターとの二人芝居を思い出した。

(彼女はたびたび台詞を忘れた)

 

60代のマイヤプリセツカヤの

「瀕死の白鳥」が思い出された。

(これは見事な芸術でしたが)

 

いろんな記憶が蘇ってきて、

人間っていいなぁ〜、と

魂にエネルギーチャージできました。

 

 art for art sake じゃない、 

art for humanity を味わえた夜でした。

 

フジコさん

ありがとう。