さて、公立中学での英語教育はどうなっているだろうか。

「中高大と10年も英語を勉強しながら日本人は英語が話せない。」

と、言われるくらいだから、中学の3年間だけでは、まず話せないと思ってよいだろう。

 

なぜか。

 

それは中学での英語学習の目的が

「英語でコミュニケーションできるようになる」ことでは、ないからだ。

 

では、何なのか。公立の中学生は、何の為に英語を勉強するのか。

 

それは、高校受験である。

英語は高校入試の科目の一つに過ぎないのだ。

 

私が住んでいる愛知県の例を見てみよう。

愛知県は高校入試の合格が

内申書90点(5点×9科目の2倍)+当日の試験110点(22点×5教科)

=200点満点で決まる。

 

「志望校に合格したい」という前に、志望校を受験させてもらえる内申点を

取っておかなければならない。そのためには、定期試験で

良い点数をとっておかなければならない。

 

そこで、ほとんどの中学生は定期試験対策の塾に行く。

 

中学校の近くには、大手チェーン塾が支店を出している。

そこには、先輩達から集めた過去の定期試験問題が揃っていて

例年よく出る「( カッコ )穴埋め問題」等を繰り返しやって完璧に暗記する。

例えば、

「enjoyの後ろはdoing」

「関係代名詞は、人の後ろはwho, 物の後ろはwhich」のように、

試験で問われる範囲内での識別ができるテクニックを覚える。

 

また、愛知県立高校の入試問題も、これまた、

平易な空所補充中心で、有名進学校は

満点とらないと受からないと言われている。

 

解答例を見て欲しい。1はリスニング。2以下が「記述問題」だが、

書くのは単語だけ。文章になっているものは、実は単語の並べ替え問題だ。、

 

 

2017年から多少ましになって、絵を見て文を書かせる問題が出るようになった。

しかしそれでも、文の途中からであって、一文全部を書く問題は相変わらず出ていない。

 

このような問題が解けるようにする訓練を、愛知県の公立中学生は

「英語の勉強」だと思っている。

しかも、授業時間は、一週間に2~3回。

 

これで、英語が話せるようになるだろうか。

 

 

次は、大阪府立高校の入試英語をとりあげたい。