働き方委員会発足会が
9月29日(日) @恵比寿 で行われました
6月22日に半年間かけて準備した『働き方メッセ』が終わり、しばらくのんびり過ごしておりました。
実行委員の多くのメンバーが
「継続していくことに意味がある」
と訴え、次なるステージへと向かって新たに発足したのが今回の「働き方委員会」。
前回の実行委員から継続したのは私含めたったの4名と、
若干さみしい感じもありますが、広く告知したことにより、新しい顔ぶれが
始まってみなければ、どうなるのかはわかりませんが、
新しい人が関わってくれるということは、この領域においてはすごく大事なのかもしれないと思います。
一口に、「障がい者雇用」
っていっても、何それって人の方が多くって、
「興味もってよ!」
っていって興味持ってもらえるものでもないので、
ちょっとでも気になかった方をじわじわと輪に巻き込んでいくことから始めていかないといけないかなと思います。
昨日は、SBNの代表理事の町野さん、副理事でぱれっとの谷口さん、スワンの海津さんと、とても豪華なメンバーの中、ざっくばらんに意見交換ができたと思います。
メッセ以来の海津社長の言葉に、今回もまたぐっときました。
「選択肢が増えたら、人生は豊かになると思うんです」
そのために、働くことがあるんじゃないかと。
「給料が2万円になると、障がい者は仕事を辞めなくなります。
給料が5万円になると、自分から仕事を工夫するようになります。
給料が7万円になると、彼らの人生が豊かになります。」
海津社長が、経験の中で見出した言葉です。
これって、capability approachでセンやヌスバウムが言っていることのまんまだなって思って、ゾクッとしました。
私が、capability approachに惹かれたのは、
この一年間ISFnetやスワンベーカリーの取り組みを通して渡邉社長や海津社長の姿を見てきて、
そこでの想いと合致したからなのかもしれない。
始めて、現場と学問が結びついた瞬間だと思いました。
海津社長は、きっとcapability approachを勉強してこのようなことを言っているんじゃないと思います。
小倉社長から引き継いだスワンベーカリーの立て直しのために必死に向き合ってきて、
相手が障がい者だからどうのこうのじゃなくって、
どうやったら仕事がうまく回るのか、そこにいるメンバーにひたすら向き合って駆け抜けた中で、築き上げた考えなんだと思います。
頭でっかちになるんじゃなくって、純粋に相手に向き合うことを大事にして、
環境を整えてきた成果なんだと思います。
人間は一人ひとり持っているの能力は違っていて、
もしピアノの才能がずば抜けていたとしても目の前にリコーダーしかなければその才能は日の目を見ることはなくって、
やっぱり能力と環境って切っても切れない関係なんだと思います。
能力を生かす場があって初めて能力として認められ、
生かしていくからこそ、その能力自体が伸びていく。
どちらかだけが頑張っていても、きっとどこかで行き詰ってしまうもので、
お互いが常に影響しあう関係にあるものだと思います。
でも、何もない状態ならば、まずは環境を作らなきゃいけないって思います。
彼らの能力の生かせる場を、一つでも多く作っていくことがこれから求められることなんじゃないかなと私は思います。
海津社長は社員の話をしていました。
障がいのある社員に
「仕事をしていてうれしいことは?」って聞くと
「お客様にありがとうって言われたとき」
って応えるそうです。
社長の前だから良いことを言おうって思うような人たちではありません。
純粋にそう思うからこう答えたんだと思います。
やっぱり「ありがとう」のパワーってすごいと思うんです。
人間だれしも、「ありがとう」を求めて生きているんじゃないかって思うくらい。
先日、ワールドカフェに参加したときに、参加者の一人が、
「お金は、その商品(サービス)にかかわった人たち全員にありがとうを伝えるためのもの」
と言っていたのがとても印象的でした。
カフェのコーヒー一杯にだって、
豆を育てている人から、焙煎し、運搬して、コーヒーにして出されているわけで、
マグカップを作る人、カフェ自体を作った人、
あらゆる人たちの力が合わさって今自分の目の前にあるもので、
その場で「ありがとう」と言っても届かないくらい遠くの人たちが関わっているもの。
その人たちに「ありがとう」を届けるのがお金なんだという話でした。
なんとなく、お金を稼ぐことって貪欲なイメージがあって、あんまりきれいな感じがしなかったけれど、
この意味で考えたら、
お金を稼ぐこと = ありがとうを集めること
なのかなって思いました。
だから、ある意味ボランティアも成り立つのかなと考えました。
ボランティアは無償だけれど、リアルに「ありがとう」が返ってくる場だから、
参加する人は無償でも文句を言うどころか満足できるのかもしれない。
障がいのある人たちはまだまだ社会で活躍する場が限られています。
彼らに対してやさしく接する人たちは徐々に増えているのかもしれない。
でも、彼らはきっと「守られる」存在だけでいることは望んでいないと思います。
人間誰しも、誰かにありがとうを言われたい生き物だと思います。
今、この社会の中で、彼らが「ありがとう」を集める機会を作れるのは、
やっぱり働くことなんじゃないかって思います。
ただ守られるんじゃなくて、彼ら自身も誰かのためになり、誰かを守る存在になれるのは、
やっぱり働くことなんじゃないでしょうか。
どんな形の働きがベストなのかはわかりません。
でも、今のままはなんか違うと思います。
働きたいと思っている方たちが、働けていない社会のままじゃきっとダメだと思います。
アマルティア・センは、capability approach自体の理論的な弱さを認識しつつも、
『厳格に間違ったことよりも、曖昧に正しいことをする』
と言って自分の理論を支持します。
現行のロールズの正義論では、障がい者の問題を包摂しきれていなくって、
それはもう、確実に間違っているんだと指摘して、
どうふるまうことがベストなのかはcapability approachは言及しないけれど、
アプローチの理念としてぼんやりと正しいことを言っています。
とりあえず、障がい者を除外しない理論だから。
彼らを含めて、私たち全員のより良き人生を目指すことができるのがcapability approachなんだと私は思います。
働き方委員会がどう展開していくのかはわかりませんが、
学問の場だけにいるのは意味がないと思う自分の生き方にとって、
とっても大事な場になることだけは確かです。
気を引き締めて、頑張っていきたいと思います。
9月29日(日) @恵比寿 で行われました

6月22日に半年間かけて準備した『働き方メッセ』が終わり、しばらくのんびり過ごしておりました。
実行委員の多くのメンバーが
「継続していくことに意味がある」
と訴え、次なるステージへと向かって新たに発足したのが今回の「働き方委員会」。
前回の実行委員から継続したのは私含めたったの4名と、
若干さみしい感じもありますが、広く告知したことにより、新しい顔ぶれが

始まってみなければ、どうなるのかはわかりませんが、
新しい人が関わってくれるということは、この領域においてはすごく大事なのかもしれないと思います。
一口に、「障がい者雇用」
っていっても、何それって人の方が多くって、
「興味もってよ!」
っていって興味持ってもらえるものでもないので、
ちょっとでも気になかった方をじわじわと輪に巻き込んでいくことから始めていかないといけないかなと思います。
昨日は、SBNの代表理事の町野さん、副理事でぱれっとの谷口さん、スワンの海津さんと、とても豪華なメンバーの中、ざっくばらんに意見交換ができたと思います。
メッセ以来の海津社長の言葉に、今回もまたぐっときました。
「選択肢が増えたら、人生は豊かになると思うんです」
そのために、働くことがあるんじゃないかと。
「給料が2万円になると、障がい者は仕事を辞めなくなります。
給料が5万円になると、自分から仕事を工夫するようになります。
給料が7万円になると、彼らの人生が豊かになります。」
海津社長が、経験の中で見出した言葉です。
これって、capability approachでセンやヌスバウムが言っていることのまんまだなって思って、ゾクッとしました。
私が、capability approachに惹かれたのは、
この一年間ISFnetやスワンベーカリーの取り組みを通して渡邉社長や海津社長の姿を見てきて、
そこでの想いと合致したからなのかもしれない。
始めて、現場と学問が結びついた瞬間だと思いました。
海津社長は、きっとcapability approachを勉強してこのようなことを言っているんじゃないと思います。
小倉社長から引き継いだスワンベーカリーの立て直しのために必死に向き合ってきて、
相手が障がい者だからどうのこうのじゃなくって、
どうやったら仕事がうまく回るのか、そこにいるメンバーにひたすら向き合って駆け抜けた中で、築き上げた考えなんだと思います。
頭でっかちになるんじゃなくって、純粋に相手に向き合うことを大事にして、
環境を整えてきた成果なんだと思います。
人間は一人ひとり持っているの能力は違っていて、
もしピアノの才能がずば抜けていたとしても目の前にリコーダーしかなければその才能は日の目を見ることはなくって、
やっぱり能力と環境って切っても切れない関係なんだと思います。
能力を生かす場があって初めて能力として認められ、
生かしていくからこそ、その能力自体が伸びていく。
どちらかだけが頑張っていても、きっとどこかで行き詰ってしまうもので、
お互いが常に影響しあう関係にあるものだと思います。
でも、何もない状態ならば、まずは環境を作らなきゃいけないって思います。
彼らの能力の生かせる場を、一つでも多く作っていくことがこれから求められることなんじゃないかなと私は思います。
海津社長は社員の話をしていました。
障がいのある社員に
「仕事をしていてうれしいことは?」って聞くと
「お客様にありがとうって言われたとき」
って応えるそうです。
社長の前だから良いことを言おうって思うような人たちではありません。
純粋にそう思うからこう答えたんだと思います。
やっぱり「ありがとう」のパワーってすごいと思うんです。
人間だれしも、「ありがとう」を求めて生きているんじゃないかって思うくらい。
先日、ワールドカフェに参加したときに、参加者の一人が、
「お金は、その商品(サービス)にかかわった人たち全員にありがとうを伝えるためのもの」
と言っていたのがとても印象的でした。
カフェのコーヒー一杯にだって、
豆を育てている人から、焙煎し、運搬して、コーヒーにして出されているわけで、
マグカップを作る人、カフェ自体を作った人、
あらゆる人たちの力が合わさって今自分の目の前にあるもので、
その場で「ありがとう」と言っても届かないくらい遠くの人たちが関わっているもの。
その人たちに「ありがとう」を届けるのがお金なんだという話でした。
なんとなく、お金を稼ぐことって貪欲なイメージがあって、あんまりきれいな感じがしなかったけれど、
この意味で考えたら、
お金を稼ぐこと = ありがとうを集めること
なのかなって思いました。
だから、ある意味ボランティアも成り立つのかなと考えました。
ボランティアは無償だけれど、リアルに「ありがとう」が返ってくる場だから、
参加する人は無償でも文句を言うどころか満足できるのかもしれない。
障がいのある人たちはまだまだ社会で活躍する場が限られています。
彼らに対してやさしく接する人たちは徐々に増えているのかもしれない。
でも、彼らはきっと「守られる」存在だけでいることは望んでいないと思います。
人間誰しも、誰かにありがとうを言われたい生き物だと思います。
今、この社会の中で、彼らが「ありがとう」を集める機会を作れるのは、
やっぱり働くことなんじゃないかって思います。
ただ守られるんじゃなくて、彼ら自身も誰かのためになり、誰かを守る存在になれるのは、
やっぱり働くことなんじゃないでしょうか。
どんな形の働きがベストなのかはわかりません。
でも、今のままはなんか違うと思います。
働きたいと思っている方たちが、働けていない社会のままじゃきっとダメだと思います。
アマルティア・センは、capability approach自体の理論的な弱さを認識しつつも、
『厳格に間違ったことよりも、曖昧に正しいことをする』
と言って自分の理論を支持します。
現行のロールズの正義論では、障がい者の問題を包摂しきれていなくって、
それはもう、確実に間違っているんだと指摘して、
どうふるまうことがベストなのかはcapability approachは言及しないけれど、
アプローチの理念としてぼんやりと正しいことを言っています。
とりあえず、障がい者を除外しない理論だから。
彼らを含めて、私たち全員のより良き人生を目指すことができるのがcapability approachなんだと私は思います。
働き方委員会がどう展開していくのかはわかりませんが、
学問の場だけにいるのは意味がないと思う自分の生き方にとって、
とっても大事な場になることだけは確かです。
気を引き締めて、頑張っていきたいと思います。