『レキシントンの幽霊』
村上春樹
文藝春秋



横須賀に向かう電車の中。
残り20分程を残して読み終わりました。


村上春樹作品ばかり読んでいると、気がつくと身体の周りに不快感のない湿った靄がかかったような気分になるので、適度に別のものも読んでいます。笑
一昨日くらいには林真理子『野心のすすめ』読みました。
他には…何を読んだかなぁ。



これまで読んだ村上春樹作品で一番好きだなと思ったのは『スプートニクの恋人』でした。

今回のこの作品は短編集でしたが、
読み終わって余韻に残っているのは「七番目の男」かなと。

「トニー滝谷」「めくらやなぎと、眠る女」も何かが残る感じがしました。


好きとはちょっと違うけれど、印象に残る作品だと思いました。



「七番目の男」と「めくらやなぎと、眠る女」にはちょっと障がいのある人が登場します。

だから気になるのか。


これまで読んだ他の作家さんの作品含め、「違和感」を感じない作品だったなという印象です。


不憫な運命を描かれているように感じたけれど、装飾されていないような。
ある意味、すごくリアルな感じがしました。

主人公の態度が、同情的ではないのにも、無機質な雰囲気から伝わってくるような。


「七番目の男」の独白で明らかになるトラウマは、障がいがあったからこそ導かれてしまった運命なのかもしれないけれど、
七番目の男は、「障がいのある」彼を想って苦しむのではなく、「彼」を想って苦しんでいるのだというのが、すごくリアルな気がしました。


レキシントンの幽霊 (文春文庫)
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