明日はいよいよ北海道へ旅立ちます
『安心して絶望できる人生』
向谷地生良・浦河ベてるの家
生活人新書/NHK出版
安心して絶望できる人生 (生活人新書)

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『安心して絶望できる人生』
向谷地生良・浦河ベてるの家
生活人新書/NHK出版
安心して絶望できる人生 (生活人新書)
べてる2冊目
冒頭にも述べましたが、明日、いよいよ浦河に向かいます
ベてるには明後日の29日(月) に伺います。
先に『べてるの家の「非」援助論』を読んでよかったかも
この『安心して絶望できる人生』は、べてるをちょっと知ってから読むといいと思います。
具体的に、当事者研究の結果として、どんな研究の知見が得られたのか、
第2部に具体例がたくさん掲載されているのでわかりやすいです。
THE 当事者研究 って感じ。
当事者研究って何?
って思う人は、この本から読み始めてもいいかもしれませんが、
やっぱりべてるの家は、あの環境とか空間の独特なものがあると思うので、
前に『ベてるの家の「非」援助論』を読んだ方がいいと思います。
(感想のレビューはこちら)
当事者研究の例を知りたい方は、
この本は新書で比較的値段も安いのでおすすめ
この本の中の事例に
『“劇場型”統合失調症の研究 -小泉さん幻聴と霞ヶ関の仲間たち』
は私の中ではヒットだった
ここにも小泉ファンがいたかーーーー
幻聴で小泉さん出てくるなんて、私よりファンだな
って一人敗北感(笑)
この千高さん、きっと仲良くなれると思う
会えるかな
笑
冗談はさておき、ハッとする気づきの言葉がありました
この本の中に、
「自己決定とは、「自分だけでは決めない」という、人とのつながりの確かさがあってこそ、成り立つ態度ということもできます。」
ノーマライゼーションの考えで、「自己決定」という言葉は頻繁に聞きますが、
「自分だけでは決めない」って見方はなかったなと思いました。
「自分で決める」は自己決定の基本的な考えだと思うんだけど、
「自分だけで決めない」って確かにそうだなぁって。
人はやっぱり、一人では生きていけなくて、
どんなに小さい規模であっても、やっぱりコミュニティで生きていると思います。
その中で、自分の想いとか意志とかも大事にする必要があるけれど、
それの想いが結果的にコミュニティから孤立することになったら意味ないと思います。
「自分で決める」ことはもちろん大事なんだけど、
その環境の中で、自分の良さを生かすためには、
「自分だけでは決めない」こと、つまり、コミュニティを大事にすることって大切なのかなって思います。
ベてるの家はやっぱり、彼らの存在をきちんと大事にしているからこそ、
当事者の人たちも他の人たちの意見を聞けるんじゃないかなと思います。
自分たちの意見とかをないがしろにされていたら、
やっぱり自分で決めることに固執してしまう気がする。
どんな感じで尊重されているのか、見てきたいポイントかなって思います
もう一つ。
事例の中に
「苦労の雪だるま理論」と「石ころの原理」がありました。
これにも納得。
言いたいことは同じなんですけど。
雪だるま理論っていうのは、坂道を転がっていくとどんどんと雪をまとって大きな玉になってしまうという状態のこと。
石ころの原理は、坂道を転がる度に、いろんな石にぶつかってどんどんと角が削られ、最終的に丸くなる状態のことです。
当事者研究は、石ころの状態を示しています。
これも、さっきと言いたいことは同じで、
当事者が孤立してどんどん一人で転がっていくと苦労はどんどん大きくなるけれど、
対等に石と石がぶつかる関係なら、
どんどん角は丸くなっていくってことなんだろうなって。
やっぱり、「守ってあげなきゃ」って正義感とか、
「なんとかしてあげなきゃ」って優しさとか、
いらないのかもしれない。
彼らが求めているのって、適度な配慮と対等な関係なんだと思います。
この世の中は、マジョリティ向けに作られているから、
視覚障がい者にとって信号はわかりにくい、
聴覚障がい者にとって緊急通報は困難なものになっています。
それは、マジョリティ向けに作ったからこそ、健常者の地位が保たれているわけで、
国中の電気がストップしたら真夜中の街中では視覚障がい者が圧倒的有利で、
ジェット機が真後ろでエンジン入れた状態なら聴覚障がい者が圧倒的有利なわけです。
彼らが困難を覚えるのは、マジョリティ向けに作られた社会だからこそだと考えます。
だから、私たちは適度な配慮は必要だと思います。
でも、それは、配慮をする私たちが偉いわけでも、
配慮を必要とする彼らの地位が低いわけでもないと思います。
関係はあくまでも対等であるべきなんだと思います。
どんな人であっても、
「人」対「人」で接することが、解決の糸口なんだと思いました。
本を読んで、こう思いましたが、
実際はどうなんでしょう?
ゼミの先生は人生の中で衝撃を受けたTOP5の中に、
ベてるの家の訪問は入る
と言っていたので、とっても楽しみです
今後、障がいのある方々の就労支援や自立を考える身として、
当事者とスタッフのかかわり方に特に注目していきたいなと思います
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