友達から勧められた本。

『いまを翔けぬけろ 27歳の骨髄移植』

そのお友達は再生不良性貧血です。
会って話しても、聞かなきゃわからないくらい、見た目はお元気ですが、長く入院をすることもあるそうです。

その時、同じ病室だったのがこの本の著者だったそうです。

著者は、27歳で骨髄移植をし、その時「遺書」代わりにこの本を収めたと、友人から聞きました。
その時の骨髄移植で見事に回復したものの、再度白血病を患い、二度目の骨髄移植をしたばかりとか。


知らないことってつくづくたくさんあるんだと思いました。

私、白血病と聞くと、骨髄移植で治療するというイメージはありました。
でも。ドナーを見つけるのがすごくすごく大変だと思っていたのです。

だから、「2回もドナーが見つかるなんて不幸中の幸いだったんですね」と言いました。
しかし、「ドナーは簡単に見つかるよ」とお友達。

「え?そうなの??」

意外でした。
ドナーは見つかって、骨髄移植はできる。
しかし、拒絶反応で亡くなったり苦しむ人が多いそうです。

かといって、拒絶反応がないのがいいのかというとそうでもないとか。
拒絶反応がない=元の骨髄とより適合している

つまり、今回再発してしまったように、
再発しやすい遺伝子である可能性が高いそうなんです。

だから、拒絶反応が少ないほど再発リスクが高いという現実がある。

お友達から話を聞いて、この本を読んで、
とっても苦しくなってしまいました。

骨髄移植で治ることがイイって単純に思っていたけれど、
ずっと向き合っていかなきゃいけない現実がその後もあるんだと知りました。

骨髄移植をすると、妊娠できなくなるなんて、この時まで知りませんでした。

命を取る代わりに、女性として大事な一部を失うことになる。
それがどんな心境を及ぼすのか、私には想像できませんでした。

詩が、たくさん綴られている作品。
なんと表現するべきなんでしょうか。

強くて、痛いです。
悲しいのか、苦しいのか、前向きなのか。

そこにあるのが、絶望なのか、幸福なのか。

絶望と幸福は、対極にあるものではなく、常に背中合わせなのだろうか。

ずんと、重たくなる言葉があります。
しかし、痛いくらいに前を向き続けている言葉があります。

すごく綱渡りのような生き方をしているように思えますが、
すごくしっかりしているようにも思える。

私ひとりでは、抱えきれない言葉たちでした。
読んでみて、とても苦しい。
でも、出会えてよかった。


みんなはこの言葉たちから、何を想いますか?
抱えきれない言葉をの重みを、誰かが一緒に分け合ってくれたら嬉しいです。

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