玉木幸則


『生まれてきてよかった てんでバリバラ半生記』


解放出版社











本の感想です。





タイトルにもちょこっとあるように、


NHKの障がい者向けバラエティ番組『バリバラ』の司会者でもある玉木さんの著書です。





玉木さんの明るいキャラクターとその笑顔に惹かれてドキドキ


ついつい手に取りました。





内容は、玉木さんのこれまでの人生です。





しょうがいを持って生まれ、現在まで生きてきた半生を綴っています。





特別、強く、大きなメッセージを発しているわけではないと思います。


ご本人も、興味のない人には全然面白くないかもと書かれておりますが、


「たまにビビッとくるかも」


という点にはうなずけます。





このような本を読んでいつも思うのは、


著者は





「しょうがい者」の代表として語っているのではない





ということ。





玉木さんは、しょうがいを持って生まれ、障害者手帳も所持しているため、


社会的にはしょうがい者というカテゴリーに入れられています。





しかし、彼は玉木さんであり、当たり前ですが、一個人です。


「しょうがい者」というカテゴリーの中には存在しますが、


「しょうがい者」みんなが同じ考えではないはずです。





彼の本を読んで、「ビビッ」と来るところがあったのは事実。





でも、それを私がこれから目の前にするしょうがい者全員に当てはめて考えることを、


きっと彼は望んでいないと思います。





しょうがいを持って生まれた玉木さんはこう思ったんだ。





そうゆう知識という色眼鏡で人を見てしまうと、


きっと問題が生じてしまう。


例外が生まれて、コミュニケーションに支障を来したり。





でも、そうゆう知識は一つの知識だと思って人を見たら、


「玉木さんはああいってたから、もしかしてAさんもそう思うのかな?」と探ってみることができる。





人間関係において、常に正解なんてありえなくって、


挑戦と失敗の繰り返しの中で出来上がっていくものだと思います。





でも、しょうがいを持った人に対して、


社会の多くの人は、挑戦をしようとしないし、失敗に気づくこともない。


常識というあたかも正解に見える考えで、彼らを切り刻んでしまいます。





みんながみんな、この本を読んだらいいと思うわけではないのですが、


たくさん、当事者の方々が書かれた本が出ていますので、


何か一つを手に取って、


ちょっとずつちょっとずつ、私たちが当たり前だと思っていたこととのずれに気づいてもらえたらと思います。





そして、少しずつ知識という手段を増やして、


目の前にいるしょうがいのある人に対して、


挑戦と失敗を試みながら一緒に関係を築けるような社会になったらいいなと思います。





いろんな考えに触れることで、


少なくとも一人以上の誰かの気持ちに寄り添えるかもしれない。





いろんな人の声が、いろんな人に届いてほしい。





誰かが、誰か一人のために優しくできたら、


きっと社会はもっともっと幸せになれると思います。





生まれてきてよかった―てんでバリバラ半生記―/解放出版社



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