今月10月26日にタイの前国王であるラマ9世の国葬がある。
昨年、前国王が崩御された時のタイは日本人の俺からすると、実に異様でかなりのカルチャーショックを味わった。
クラブやエンターテイメント系のお店は軒並み、飲食店でもほとんどのお店がお休みし、普段の喧騒とは程遠い、経済が止まればこうやって街は廃れて行くんだぁ〜。的なことを思いながら過ごしていた。
学生の頃、帝王学や君主論の研究をしていたから、前国王の功績や歴史なんかも趣味的に学んでいた矢先のことで、タイという国が国を挙げて悲しみに暮れる姿に改めてこの国を好きになった。
タイに住んである程度の期間を過ごしているので、普段は日本から知り合いが来るなどのアテンドくらいでしか行かない歓楽街を見て回った。
ソイ・カウボーイ、ナナプラザ、タニヤなどに行ってみると、入り口にマシンガンを持った軍人が立ち、普段は世界一下品と言われる(個人的には大阪のミナミも負けてない)ネオンギラギラの電飾は消されており、店内から流れる音楽も小さく活気はない。
真っ黒な喪服に身を包んだ売春婦たちが泣きながら客引きをしている光景にはある種感動し、色んな感情が湧いてきたことを憶えている。
国を挙げて悲しみに暮れるタイ国民を見た我々外国人在留者はもちろん、観光客も自粛ムードで歓楽街で騒いでいる客は皆無。人通りもまばら。
悲しみに暮れながらも経済を止めてはならないという使命感、日々の生活を日銭で稼がなければならない為、悲しいけれども休めないジレンマ。
それが、客は普段の1割にも満たないのに、逆に出勤率は上がるという結果に。
当然、需要と供給のバランスは崩れ、日銭商売である為キャッシュフローが悪化、昔知り合ってLINEを交換した子達から、俺どんだけモテるんだ?と、勘違いしてしまう程の勢いで「遊ぼうよ〜」とメッセージが次々と届く。
俺がタイをリスペクトしているということを少しでも周りのタイ人の友人達に伝えたくて、普段ド派手な格好に白髪にしている俺は髪の毛を黒く染め、服装は黒に全身を包んだ。
普段のド派手さと、自分でいうのも恥ずかしいが破天荒な言動からのフリが効きまくって、行く先々で「タンマイー?(なぜ、Why的な意味)」と聞かれ、
「I respect for your king.」と、答えると乾杯を求められ、色んな人に奢られた。
俺は海外で初めて人生初の「モテ期」というものを味わった。
他国の文化に敬意を持っただけなのに。。。
タイのコンビニの9割を占める(俺的感覚調べ)セブンイレブンが10月26日には全店舗休業するという。
一つの歴史が変わる瞬間を外国人という目で楽しんでみてはいかがだろうか?