こんにちは。
専門栄養コンサルタントの菊江好美です。
産後授乳や慣れない育児と家事、仕事で
どうしてもお菓子が食べたくなって
ひとくちパクリ!しちゃうことありますよね。
わたしも産後、
まるで義務のように食べている時期がありました。
スーパーに行ってもコンビニに行っても、
「今日のおやつはこれ」といって
生クリームがのったプリンやケーキを
買っていました。
おせんべいやフルーツゼリーにした日なんかは、
「低カロリーだから大丈夫!」と
謎の自信までもって…
結果は、お察しの通りです。
今は、1日3食しっかり食べるようにしているので、
おやつ特に甘いものを欲しがることも無くなりました。
そのかわり、お出かけやお祝いの時に食べる
ケーキやスイーツに罪悪感もなくなったんです。
これが本当の「ごほうび」というやつなんですよね。
☆★
前置きが長くなりましたが、
産後とくに甘いものがやめられないのには
大きくわけて3つの理由があります。
- ストレスが低血糖をもたらす
- 食事制限による栄養不足
- 糖質依存になっている
ひとつずつ説明しますね。
1.ストレスが低血糖をもたらす
育児不安や寝不足、兄弟の育児、家事、仕事など
現代のママたちは何でもひとりでやることが
多すぎます。
大きなストレスがかかると血糖値が上昇します。
血糖値が上がるとインスリンが分泌されて
急激に下げようとします。これが低血糖です。
すると、身体は糖分をもっと早く補給するように
要求するのです。
疲れた時に甘いものが欲しくなるのはこのせい。
子どもはかわいい。
でも、知らず知らずにうちに育児の重圧が
あなたの肩にも背中にものしかかっているのです。
ワンオペ育児などと表現される現代ですが、
本来、育児も家事も家族運営に関わることは
家族で分担するべきものです。
ストレスが大きいと感じる人は、
ストレスの原因がどこにあるのか見極めましょう。
②食事制限による栄養不足
糖質制限や食事制限のダイエットは
効果が出るのが早いのですごく魅力的です。
しかし、続けられずにリバウンドを繰り返す人も
多くいます。
途中で失敗してしまうのは、
食事制限によって身体に必要な栄養が不足し、
欠乏感が出るからです。
栄養が不足すると、
身体は手っ取り早く糖質を欲しがります。
なんとなくイライラする気持ちや無気力感を
スーッと解放してくれるからです。
しかし、これが繰り返されるとどうなるでしょう。
本来必要な栄養素は一向に補われず、
糖質だけがどんどん身体に与えられていく。
与えられた糖質は身体の中であまって
脂肪に置き換えられていくのです。
食べていないはずなのに
太る、やせないというのはこのためです。
食べ過ぎて太っている人は食事制限が必要です。
しかし、
必要な栄養素と必要ない栄養素を上手に選ばなければ、
健康を害するだけになってしまいます。
③糖質依存になっている
②のように食事制限をしている場合、
食事と食事の間にお腹がすいてしまいますよね。
すると人は何を食べて空腹感を満たすのか。
一番最初に手を伸ばすもの、それが糖質です。
ごはんも甘いものも、
食べると幸せな気分になります。
幸せホルモンが分泌されるんです。
これはストレスがたくさんある人には
もう麻薬のようなものです。
糖質に依存性があるといわれるのは
こういうことなのです。
☆★
いかがだったでしょうか。
あなたはどのタイプですか?
おそらく全部あてはまっているという人が
多いのだと思います。
毎日の食事を振り返ると
糖質の割合がものすごく多いということが
分かると思います。
- 食べていないのにやせない
- きちんと三食食べているのにやせない
そういう人は内容を見直してみてください。
気付くことがあるはずですよ。
