春風3月の窓に映るのは 君の記憶でも眩しい太陽でもなく 鮮やかな退屈の日々 雲が空を遊泳する 隣の路地で そこの暗がりで 花の匂い 灰色 のしかかる空 3月の鼓膜を揺らすのは 君の声でも優しい歌でもなく 静寂に似た喧噪の日々 どこへ行けば良いのだろう 何を始めたら良いのだろう どこへ行けば良いのだろう 何を始めたら良いのだろう 薄ら酔いの私の頬を 冷たく引っ掻く春の風は 無常の空へ消えて行った 春の風は 春の風は