あなたと出逢って

言語化できない感情があることを知った。




この夜の

滲んだ信号の色。

この気持ち

忘れたくないな。




動き出してしまったら、

思い出せなくなること

知っているから。




あなたの腕に

抱かれて

満たされていても




あの日の

あの夜の色、

覚えていられたらいいのに。




それでも私たちは

忘れてしまうのだろう。




また

新しく

生まれるために。




この感情を切り取って

大切に閉じ込めておきたいと

刹那さに瞼を閉じた

暖かな

冬の夜。