君が旅立ってから


もうすぐ5回目の冬。




雲ひとつない秋空。




あの日から


何度も歩いた川沿いを、


今日も


歩く。




のんびりと帰ってきた午後。


飲まなくなったお酒を


少し飲んでみたら、


君の歌が聴きたくなった。




5年間


聴けなかった


君の声。




ずっと


涙を流すこともなく、


過ぎた


この日々。




だけど、


片付けることのできなかった


君のポートレイト。




君の歌が


僕を


いつだって


抱きしめてくれたように


今宵も


変わることなく。




君の愛したこの歌を


僕はやっと


理解したよ。




さよなら


ありがとう


好きだよ


好きだよ。




伝えたい


言葉は


止めどなく


溢れる。




何度も、何度で


僕は君に恋をする。




また、


絶対に


会おうね。




僕は


いつでも


どこにいようとも


君を


必ず


見つけるから。