仕事をしていると、おのずと「自分のやるべき仕事」は定着していき、
自分なりのルーティンが出来上がっていきます。
初めは四苦八苦していた業務も、年数が経てばスピードは上がり、さらなる効率化も図れるようになっていきます。
独自のやり方が上手くいくようになると自信にもつながり、仕事も楽しくなっていきます。
向上心があるからこそ、
充分チカラがついてくると、次のステップが見えてくる。
そして、今まで「私の仕事」だった業務を手放す日がきます。
その時に、仕事を渡すことに抵抗を感じる人がいます。
「他の仕事を依頼したいから、その仕事は○○さんに引き継いで」
「業務量を平均化させたいから、その仕事は○○さんに引き継いで」
「何かあったときにも業務が滞らないように、他の人と仕事を共有して」
「新人さんにも仕事を任せたいので、その業務を引き継いで」
という指示に対して
「この仕事は複雑なので、引き継ぐのは申し訳ない」
「○○さんにはまだ難しいと思います」
「私引継ぎが下手なので、このままで!」
「私がこのまま続けた方が早いし、正確にできる」
「私なら微妙なニュアンスもわかるし、感覚でできる」
などの理由で手渡すことを拒否したがる。
結果として、業務の分担、共有、引継ぎが進まないのです。
自分の存在価値を失いたくないから
では、なぜ仕事を渡したくないのでしょう!?
- 自分のテリトリーを守りたいという本能が働く
- 他の人ができるようになったら、自分の存在価値がなくなるような気がする
- 自分にしかできない仕事があるということが、自信になっている
- 自分が構築したやり方を人に譲りたくない
- まわりを信用していない
- 新しい業務を覚えることにストレスを感じる
本人は明確に理由が言えないとしても、無意識に心が反応してしまっているのです。
フラクタル心理学の「チャイルドの抵抗」ですね。
仕事を渡すことにもメリットがある
立場を変えて長期的に考えると視点が変わります。
- 仕事を渡し、新しい仕事を覚えることで能力が上がる
- 仕事の幅が広がることで会社の発展にもつながる
- 仕事を教えることで、リーダーとしての力がつく
- 仕事を引き継ぐことで、伝え方や働き方に新しい気づきがある
- 自分も周りも成長できる
「あなたの代わりはいくらでもいるよ」
「あなたがいなくても会社は困らないよ」
直接言われることはあまりないかもしれませんが、
実際、会社はあなたがいなくても存続することができます。
あなたの仕事はだれでもできる仕事かもしれません。
誰もができる仕事ではあるけれど、
「でもやっぱりあなたに頼みたい!」
と言われたら最高じゃないですか
逆の立場だったら、どんな人に仕事を依頼したいですか?
それをとことん考えて、私だからできることを追及して最高の成果を上げる自分になる。
本物のチカラをつけて、視野が広がった時に、
手放すなんて小さなことだった
握りしめていたのはちっぽけなプライドだった
と思える日が来るはずです
根本の思考パターンを変える方法は、
フラクタル心理学の講座やカウンセリングでお伝えしています