横浜・鶴見クオリティ14(有床耳鼻咽喉科診療所・田中医院) | 横浜・鶴見クオリティ(鶴クオ)

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横浜市鶴見区。日本を支える産業の街として知られ、アジア、南米、沖縄の人々が暮らすコミュニティが点在する一方、
山手側には著名人が暮らす高級住宅地が広がる。まさに人種の坩堝ともいえる街なのだ。
本ブログでは鶴見での暮らしや仕事、趣味について綴ります。


横浜・鶴見クオリティ-田中医院病室
およそ1年前の話。扁桃腺の腫れが酷く、耳鼻咽喉科の診療所に行った。症状は唾を飲む程度で喉に激痛が走り、飲食がままならない状況。じきに直るだろうと我慢していたのだが、いよいよ耐え難くなり、結果として、名医がいると評判の鶴見が誇る医院にかかることになったのだが・・・・。


病医院にかかるのは、数十年ぶり。おそらく高校時代にかかった歯医者以来。まずは自宅近くの耳鼻咽喉科に朝9時40分頃に行く。すでに高齢者を中心とする患者で待合室は一杯。多くの視線を感じ若干ひるむも、とりあえず受付に顔を出す。しかし、開院前のためスタッフは不在で、初診の手順がわからない。仕方なく別の医院を探すことにした。


次いで訪れたのがJR鶴見駅西口駅前の田中医院。建物の外観も立派な有床の耳鼻咽喉科診療所。やはり混んでいたが、ここは看護師が複数いて、手際よく初診受付も済み、ほどなく診察となった。


医師は数十秒くらい喉を診て症状を聞くと、「入院したほうがいい。(入院)できる?」と聞く。何十年振りに診療所に行き、いきなり「入院」と言われ、「そんなに酷いのか」と戸惑いつつ、「わかりました」と私。一旦帰宅して入院の準備をして再び医院を訪ね、看護師の説明を受けた上で4床の病室に1人で入院した。


入院期間は3日間。病室は複数あり、入院患者はいずれも鼻の手術を予定している男女5人だった。


入院患者は、朝7時には起床。7時半ごろには診察室に入り、並んで待つように看護師の指示を受ける。すると、来院してきた医師が次々診察していく。その後は外来患者も加わり、まるでベルトコンベアーのラインのように患者を捌いていく。


2日目から病室が一緒になった50歳代の男性によれば、1日100人以上は診察するという。その男性は、医師の評判を聞いて埼玉県から通院し、このほど手術を受けることになった。


後にわかることなのだが、この医院の院長は、相当なやり手らしいのだ。内視鏡による副鼻腔手術の実績が桁外れに豊富で、また、ネットでの情報では難聴治療の名医とも言われている。


その情報を聞いて合点がいくのだが、院長は超多忙で、院内の緊張感が半端じゃなく、看護師は怯えて院長と言葉を交わせないような雰囲気なのだ。


例えば、私が「保険会社に提出する診断書を書いてほしい」と看護師に依頼すると、こわばった顔で「先生に直接頼んでください」と拒否。つまり、看護師は院長に患者の声を伝えることもできないのだ。さらに、「シャワーを浴びたい」と伝えると、「先生の許可が必要です」と言うばかりで取り合ってもくれない。このときの看護師が特別な個性の人という可能性も多分にあるのだが、極めて感じが悪い。清算時も「銀行に行って貯金を下ろしてきてください」と命令口調。例えば、単純に「医療費は4万円です」と言えばいいのに、いちいち癇に障る言葉を投げかけてくる。


患者より院長を見て仕事をしているのがはっきりわかる。いわば「矮小版 白い巨塔」といった医院の構図が見えるのだ。


また、これは邪推かもしれないが、この医院、やたら入院を勧めているようにも感じた。私以外の複数の患者に入院を勧め、いずれも断られていた。思えば、私の入院が果たして必須だったか疑問に思えてくる。点滴を打っただけなのだ。


病床を遊ばせていても仕方がないわけで、ある意味で経営感覚に優れた院長と言えるのだが・・・・・・。


まあ、「なんだかなあ」、という人生初めての入院体験でした。


これが、横浜・鶴見クオリティ。
横浜・鶴見クオリティ-田中医院窓外