SIN編の小説も書いてみました。
本当になんでもない日常となっております。
それだからジンくんは愛され長男なんだなーっていうジンペンの妄想小説となっております。苦情受け付けません。妄想無理な方はご遠慮頂いてm(_ _)m
それではスタート。
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🐭あー...腹減った...
機材に囲まれた部屋で、俺は眠気を覚ます為にグーっと背伸びをした。
部屋は乾燥していて服が擦れただけで火花が散りそうなほど空気がカラカラとしていた。
時計は午前1時を回ろうとしていた。
壊れた加湿器を眺めながらガラガラの声で独り言を呟いた。
🐭はぁ...作業が進まねぇ。
アルバムの準備に追われタイムリミットも迫り、俺は每日のように作業室にこもっていた。
小腹が空いてリビングに降りようかこのまま我慢しようかと迷っていたら、無機質な部屋に急に意思のある音が鳴り響いた。
「コンコンっ」
🐹ユンギヤー?
ジンニョンだった。
🐭....どうしたんですか?
まだ起きてたんすか?
🐹スープ作ったんだけど、夜食に食べる?
🐭...食べます、ありがとうございます。
🐹あとこれ、簡易加湿器、この部屋乾燥してるよね?これ机に置いとくだけでも随分違うぞ!
🐭...ありがとうございます。
🐹まだ作業するの?
🐭そーっすね。あと少しだけ。
🐹あんまり無理するなよ。
そう言って加湿器とスープを置いて、静かに扉を閉めて、静かに部屋を出て行った。
あのヒョンは生配信やカメラが回っていると、バタバタ、ヤーヤー言ってるけど、普段は比較的静かだ。
いつも適当そうにしてるのに、いつも適確に先回りして俺達の為に動く人だ。
たまに超能力でも使えるのか?って思うほどに。
あれから2時間ほど経って限界を迎えた俺は諦めてベットルームへ行くことにした。
作業を終えて疲れていても深い眠りにつくことが出来ない日々が続いていた。
廊下の鏡に映る自分を見てギョッとした。
目は充血して、クマが出来て、髪の毛はボサボサだった。
明日は撮影がある日なのに。
🐭...あぁアイマスク買っとけば良かった...
ベットルームに入ると隣のベットで、ジンニョンが綺麗な姿勢で規則正しい寝息を立てて寝ていた。
なぜかそれを見ただけで俺はホッとした。
「俺だけいつも遅くまで作業して」って腹が立ったことは一度も無かった。
そう、俺はヒョンにイラついた事が無かった。
自分の虫の居所が悪くて当たった事はあっても、ヒョン自身にイラつくことが無かった。
それは年上だからとかじゃなくて...この人だからだと思う。
ヒョンが年下だったら?
想像したら可笑しくなった。
フラつく足取りでベットに辿り着くと枕元に何かが置いてあることに気付いた。
🐭......。
このヒョン...。
マジで...超能力使えるんじゃねーか?
隣ですやすや眠るジンニョンを見た。
🐭ヒョンはなんでいつも俺達の事分かってるんすか?
もちろん答えは返って来なかった。
枕元に置いてあったアイマスクをして俺は久々に深い眠りに就いた。
END
ジンくんはメンバーを良く見てるっていう妄想です