妹が、まだ母が亡くなったことに現実感がないと言いました。


急だったものね。

いつも通り、話して飲んで、ベッドで休んでいて…フッと逝ってしまったから。



母は、固形の食物を摂らなくなって、もう何ヶ月も経っていました。

皮膚も脆く油断するとすぐ傷に。

何度か失神発作もあって、周りの方々に呼び戻されたこともあり。

ゆっくりと、その準備をしているのだと理解してはいましたが…。


週に一度、母に会いに施設へ妹と二人で行くのが習慣化していて。まだ続くものと疑っていませんでしたから。



妹の言葉に「そうね。」と言いつつも、私は、内心では同感はできていませんでした。


多分、手続きなど様々なことをやる為に、母が亡くなったことを考えない日はほとんど無かったからだと思います。


また、施設からの急ぎの連絡がもう来ないことで、安堵感もあるかと…。


施設に入る前から、事務的なことや仕切りは、私に集中していたので。やっと解放された気分なのかもとも思います。



妹は、純粋に母への思慕を抱けて感傷に浸れるのだと思いますが。

私は、義務感の方が勝って素直に感じられない。

可愛げのない性格なのでしょうね。。。