2週間にわたる試験の最中、えらく深刻な顔をして帰ってきた長男。
聞けば、同級生の友人君が、試験終了したら退学するのだという。
理由は経済的なこと。
震災の影響が巡って家業が危機に陥ったため。

奨学金を貰いながらがんばってきたのに…と。
何とかならないのかな?
自分に貯金があれば助けたい…でも、俺も親に借金して大学行ってる(彼の心構えらしい)わけだし~あせる
頭を抱える長男。


我が家にも遊びに来てくれたこともある友人君。
何とかしたい気持ちは長男と一緒だけど。

でも、もし我が家にお金の余裕があったとしても……(あくまで、もしも~デス)、
援助することで、友達同士の同等の関係が崩れる危険を孕んでいること。
一度援助を決意したら、今回限りでなく卒業まで責任とる決意がないと、意味がないのでは…云々。

色々話したけど、良案も結論も出ず…。

気持ちはどれだけあっても、できないことってあるよね。
もどかしいけど……。


翌日からも続いた試験。
でも、勉強を続けられることのありがたさを思えば、
辛くても文句は言えない。そんな覚悟もあったのかな…。
淡々と黙々とがんばる長男。


そして…
試験が終わり、続いて補講週間に突入。
友人君の『送別会』が、『ただの飲み会』に変更になったと聞きました。
当面だけど何とかなったらしい。

良かった…。
まだこの先は、わからないけれど。
今は。


がんばれ!
友人君。

あ、長男も!
しっかりやるんだよう~!