末っ子の通う中学校で、毎年秋に開かれる、合唱祭。
クラスごとに歌を披露します。
去年、末っ子は、クラスのピアノ伴奏者を目指して、
オーディション(といっても立候補は2人)を受けて、落ちました。
・・・でも、去年は、新型インフルエンザの影響で合唱祭自体が中止になってしまいました。
 
 
 
今年は、最初どうしようか迷っていた末っ子ですが、
曲が気に入ったから~と、挑戦することに決めて、
夏休み中練習していました。
 
先日、オーディションがあったのですが、
なぜか何も話したがらない末っ子。
 
やっと話を聞くと・・・
「・・・・・・弾けなかった。」
 
伴奏の候補者として人数にいれてもらえなかったと言うのです。
 
 
 
夏休み前、立候補する用紙があったらしいのですが、
音楽の先生の話がよく理解できなくて、提出しそびれた末っ子。
口頭で、先生に申し出てて、受け付けてもらえた筈でした。
 
でも、立候補者の中に無かった自分の名前、
その場で、申し出れば大丈夫だったと思うのですが・・・・
 
どうしても言い出す勇気が出なかったのだそうです。
何と言えばいいのかわからなくなったから。
 
 
 
 
聞いていて、何とも悲しくなりました。
 
後で立候補したので、受け付けてもらえなかったのでしょうか?
先生が忘れてしまったのでしょうか?
それとも末っ子の話がうまく伝わらなかったのでしょうか?
 
 
 
 
今までも時折起こる、誤解やトラブル。
小学生の頃は、いくらかフォローするようにしてきましたが、
今、末っ子は中学生。
自分の力で、やっていくための訓練の時期だと思うので、
手も口も出さず、見守る方針できたのですが・・・、
今回のことは、どうにも捨ておけなく思いました。
 
オーディションはさておいて、
どうしてこうなったのかの事実を知りたくて、
翌朝、学校に電話。
担任の先生に伺いました。
担当の音楽の先生に、訊いてみるとのことでした。
 
その後先生方からは何の報告もきませんが、
学校から帰った末っ子の話では、
音楽の先生に呼ばれて、先生と二人で音楽室で、伴奏を弾いたそうです。
 
音楽の先生が、忘れてらしたということでしたが・・・。
 
そもそも、
先生の話を末っ子がちゃんと理解できていたら・・・
その場で、自分も立候補していると申し出ることが出来ていれば・・・・
 
何の問題も無く終わったこと。
 
本当に些細なことです。
 
でもそんな些細なことが、末っ子には時に難しいことだったりする、
末えっこが抱える、言語の壁。
説明されたことを、理解できない時があること(年齢相応に)。
理解していないことを、ちゃんと表現するための言葉を組み立てるのが不得意なので、
そのままにしてしまうこと。
そして、自信がないから、黙ってしまうので、理解したと解釈されること。
 
 
だから、普段日常的には普通なこと、些細なことに見えます。
この程度なら平気でしょう、大丈夫でしょう、
世の中にはもっと苦労している人だっている。
・・・と、人様には言われると思います。
確かにその通り。
 
 
でも、時々こんなことが起こるたび、やはり気持ち的にはちょっと凹みます。
いつまでも手を差し伸べてやれるものでもない。
末っ子はちゃんと世間を渡っていけるのだろうか、、、、、つい心配してしまいます。
 
克服できるかな、
いや克服していって欲しい。
ささやかに母は願います。