
犬族の桃次郎、
一昔前だったら、庭を駆け回っていたんですが・・・
老体には冷たさが堪えるらしく、
やれやれといった顔つきで雪を避け、
この後、さっさと玄関の中に入ってしまいました。
私は、『冬』と言えば『雪』というところで育ちました。
・・・といっても平野部なので、スキー場はありませんし、スキーの授業も無かったので、滑れません。
(幼い頃、広場などで「なんちゃってスキー」やっただけ)
一応町中なので、
雪が降ると、道路は除雪車が夜通し雪除けしてくれるものの、
車庫から道路まで、雪かきをしないと出かけられない。
屋根の雪下ろしも、一冬に何度か・・・。
そんな感じの場所です。
(最近は暖冬のせいか、もっと雪は少ないですが)
この、雪のほとんど降らない関東地方に住むようになって最初の頃は、
「なんて楽なんだ~」と思ったものです。
ある、一戸建て住宅の団地に住んでいた時のことです。
こちらでは珍しい数年来の量の積雪があると言うことで、
少しワクワクしていた私。
雪が舞い散るさまを見るのや、
雪が、雪の積もった上に落ちていくかすかな音に耳を澄ますのも、
好きだったりします。。
でも、予報よりも早く雪はやみ
案外積もらなかったな~と思っていたら・・・・・。
ザーッ!ザクッ!と外から音が。
雪がやむのを待ちかねていたように、町内一斉に雪かきが始まったのです。
積雪は、せいぜい数センチ。
私的には、降ったうちに入らない・・・というか、
雪除けの対象外な積雪量と思っていました。
各お宅から、手に手にスコップを持って、
自宅前の数メートル幅の道路を、雪かきです。
何となく、「うちもやらなきゃ」とつい加わる小市民な私。
見れば、皆さん、路面が覗いてなお、
これでもかと、白い部分が残らないまでに雪かきしているんです。
ガリガリと削るような音があちこちから聞こえてきます。
私は、雪かきとは、歩行者や車のために、
道を確保するように除けるものと思ってたのですが、
こちらでは、凍結防止のため、徹底的に雪を排除するものだったのですね。
ほんとうに、
びっくりでした。
今回の雪は、夜半にはやんで、朝には既に凍ってつるつる。
(さすがに夜中に雪かきしないしね・・・)
午前中の陽射しで、大分解けたので、
道路ガリガリ大作戦はやらないで済みそうです。