長男(現在21歳)との会話の中で、
ふと彼が口にした言葉。

「オレって、やっぱ褒められると伸びるタイプだと思うんだよね~。」

うん確かにね~。
「子どもはほめて育てよ」と、よく言われるし。
しかられたり中傷されるより、褒めてもらった方が、気分がいいのは大人も同じ。


(-_-;)・・・・・・ちょっと待てよ?
今、頭をかすめたこと・・・昔の長男。
そう、君のこと。




新米パパママと、シャイな幼児(長男)の
『ほめる』にまつわるエピソードです。








長男、一歳頃。
行動は活発で、特に何かの上に登るのが好き。
よく笑う子だったけれども、水溜りを避けて歩くような慎重な一面も持っていて。
お口は達者な方でなく、言葉の出方もゆっくりめでした。





「・・・・わんわん・・・・。」

公園に来ていたワンちゃんと遭遇しての一言。
多分、(ママとか以外で)初めて、はっきり聞こえた言葉。



わぁ!長男がしゃべったヽ(^。^)ノ!!

新米ママとパパは、それはもう嬉しかった!
だって、だって、可愛いわが子が、「・・・わんわん・・・」だよ。
しかも、ちょっと恥じらいがちに小首をかしげながら、小さい可愛い声で~。

「わーすごいね、ワンワンわかるんだね~(*^_^*)。」

と、頭をなでなでして、
ほめた・・・ほめちぎった。

―――目いっぱい。




育児書にも「褒めるは良い事」と書いてあったし、
ほめたらきっと、長男もうれしいに違いない。

滑り台から初めて降りれた時、
高いジャングルジム頑張って登れた時、
ほめたらとっても嬉しそうに笑ってたもん。


だから、今度もきっと・・・
喜んで、どんどん、言葉を言うかと思ったら・・・・・・・・・


「しまった」・・・という顔つき?

表情もがちょっと曇って、そのまま押し黙ってしまったのです。


どうやら、びっくりさせちゃったみたい。
多分彼の想像以上の、親のリアクションの大きさにたじろいでしまった様子。


それからは、いくら水を向けても、言わなくなり・・・。
「わんわん」は、彼の『言葉の引き出し』に仕舞い込まれてしまいました。


話はわかっているようだし、うなづくし、いやいやするし、行動では表すのですが、
言葉に出したがらない日が続きました。




それから待つこと数ヶ月・・・・ようやくです。
「でんしゃ」
という一言が聞かれたのは。
大好きで、いつも眺めては手を振っていた電車を見ての言葉です。


今度は慎重に?静かに褒めました(^_^;)。


それからは、堰を切ったように、
長男の話す言葉数が日増しに増えていったので、
ホッと胸をなでおろした新米パパママでした。




 ☆反省☆
『ほめるのはとっても良いこと。
でも、ほめかたには気をつけよう!』