
7年前からここに居ます。
中古なので、家へ来る前は、どこかのお宅で歌っていたのだと思います。
今は、入れ替わり立ち代り、4人の子ども達が弾いています。
時々乱暴だったりするけれど、頑張って歌ってくれているピアノ君です。
4人の子ども達の中で、
ピアノを習っているのは、娘と末っ子の2人だけです。
末っ子は小一で習い始め、
半年後に「幼稚園の先生になりたい。」と、娘も小四で始めました。
上達の程度は置いといて、今もレッスン続けています。
教室は先生のお宅、個人レッスンです。
先生は優しくて、上手く気持ちを乗せてくださるので、2人ともすっかり慕っています。
さて、
末っ子が、ピアノを習うことにした理由。
実は、「リハビリ」だったんです。
三歳の頃、事故にあって脳挫傷になった末っ子。
直後は半身麻痺に、失語症もありました。
その影響からか、体のバランスが悪くて転びやすく、
また、片方の手と指の動きが、いびつな感じだったのです。
運動機能的には、走れるし鉄棒も得意。
周りの方は「気にするほどじゃない。」と言って下さいましたが、
母的には、放置したくなかった。
何かしたかったんです。
それで、「指を動かせば、脳みそにも良いかもしれない。」
と、ピアノに白羽の矢が。
先生にも事情を話し、引き受けていただきました。
まあ・・・「ピアノが弾ける男子が、1人は欲しいかも~。」
という邪な理由があったことも否定できませんが・・・・・(^_^;)。
(何せ長男と次男には、最初は娘にも・・・あっさり拒否られたので~)
最初は、ちゃんと集中できるのかとか、いろいろ心配でしたが、
「練習頑張ると曲が弾けるようになる」という楽しみの連鎖に、
上手い具合はまり込んだ末っ子。
家での練習は長い時間続かなくて、
途切れ途切れだけれどしょっちゅう弾いてる感じで・・・。
発表会前などは、例えわずかの時間でも朝練してから登校したり。
すっかりピアノが大好き少年になりました。
指も随分よく動くようになったし・・・、
暗譜できるくらい脳みそもちゃんと活動してるらしいので、ちょっと安心。
ただし勉強は、失語症を引きずっていてかなり苦労中(T_T)ですが・・・。
(言語療法にも通ってました)
そのため友達と話すのもちょっと苦手で、消極的でした。
それが、高学年頃からは、
校内のピアノの伴奏オーディションに名乗りを上げたり(ただし全部落選中~)
積極的な部分が垣間見えてきたのです。
才能的には、多分天から貰ったものはごく僅かだと思いますから、
これで身を立てるってわけにはいかなそうですが。
ちょっとでも、「自信が持てること」を、
一つでも、持てていることが、
母としては何より嬉しいんです・・・(*^_^*)。
今、末っ子は、
ピアノを習っていないけれど、好きな曲(アニソン☆だけどね・・・)に挑戦している兄達の
「ピアノの先生もどき」をやっています。
ちょっと偉そうな態度になってるところが・・・なんか笑える。
でもね・・・あれれ~なことも。
この間弾いていた「乙女の祈り」・・・・元気すぎて・・・
「~祈り」でなく「乙女の・・・おたけび」?にしか、聴こえなかったりする~(-_-;)。
先生は「個性を大切に(#^.^#)。」と仰ってくださいますが、
バダルジェフスカさん、ごめんなさいね~(T_T)。
あれやこれやありますが、
回復のしるし・・・だよね。
だから、
ささやかですが・・・・
あれやこれやぜーんぶ、
楽しませてもらっています(#^.^#)。
ピアノ君、
これからもよろしくね。
さ、キレイに磨きましょうね~(^o^)/