しこり発見から61日目から10日間のこと



入院中の家のこと・・・衣(洗濯)・食(ご飯、えさ)・住(掃除)は、基本的に自分達(夫1+子ども4+犬1+ひぶな3)でがんばってもらうことになりました。
隣居のおばあちゃんには、時々食事の差し入れをお願いしました。

そして、家族が全員出てから病院へ一人で向かい、入院。
周りのほとんどの方が家族連れでちょっと寂しい気もしましたが・・・
できるだけみんなに普段通りに暮らしてほしいのでちょっと我慢の子です。



手術前日、センチネルリンパ節をわかりやすくするための放射性同位元素を腫瘍の近くに注射(光って見えるらしい?)。―――痛かった(ToT)
手術の時には、Gパン染めるみたいな青い色素も入れてわかりやすくするらしい。

手術は、朝からだった。
長男と私の妹に来てもらい手術室へ。
夫は・・・・・・はい、今日も仕事さ!

2時間弱で無事病室に戻れた。
待ってた二人は「早っ。」


予定通りの手術で、「右胸の筋肉を温存しての右乳房切除」と「腋禍窩リンパ節の郭清」。



回復も順調で、翌朝には歩けた。
・・・正直ベッド上で安静にしていた一晩こそが、腰が痛くて痛くてほんと辛かった~(T_T)
2日目には下半身のシャワーOK。
リンパ浮腫予防のためのマッサージ指導とか、腕のリハビリとかもはじまって、
2つ入っていた吸引ドレーンが両方抜けたら退院できるとのこと。


傷は、横一文字。
びっくりしたのは翌朝の回診で傷に貼ってあったシールみたいなのをピーってはがしたら、薄い膜で覆われた状態の傷口にガーゼ不要で抜糸もなしってこと。
術前に購入したワンショルダーの保護下着をつけるだけの身軽さ。
何か病人っぽくないけれど・・・いや、病人っぽくないほうが、気分的に回復しやすい気がする。

私はお産以外にも、子どもの頃に手術と入院の経験があるのだけれど、入院したことで余計病気が深まっていくような感覚があった。でも今回はそれがない。医療の常識の進歩なんだね、ありがたい。

傷の痛みはほとんどなくて・・・というか、多分神経切りとってあるよね~右胸から腋の下にかけて感覚がない。触ってもわからないほど。
それでも、ドレーンの先っぽがいたずらするのか、まだ出る浸出液のせいか、突然やってくる痛みの発作みたいなものがあった。手で押さえて暫く固まってしまうほど(ちょっと涙も出ちゃう)痛かった。
痛みの波が去ると全く平気になったけれど・・・。

2つめのドレーンへ浸出液が出続けていたので、ぎりぎり予定の手術後1週間目。
午前中にドレーンを抜いて、午後退院。
もちろん一人で退院の手続きしてタクシーで帰りました。


☆☆☆


妻が入院、手術というのに、送りも迎えもしない夫。
鬼夫と誤解されちゃかわいそうだから、フォローしておこうと思います。

手術の日。
夫は夜遅く、面会時間ぎりぎりだけど見舞いに来てくれました。
それでも仕事かなり早く切り上げてきたのよね。いつも帰りは11時ころだもの。
顔見たらちょっと嬉しかった。
何て、声かけたらいいか困っているのがありあり・・・。
いつものふつーの会話をして、一緒にプリンを食べました。



ただね・・・・いっこだけ本音ぶちまけます。

「嘘でもいいから、妻の手術のときくらい仕事休むって言っててほしかったよ!
ちゃんと、こなくて大丈夫だからって、言ってあげるからさ~。」

私が安心して治療できるのも、貴方が頑張って働いてくれているからってこと、わかってるから。

結婚して○十年超・・・どう転んでも、ドラマのような展開にはなれない夫婦です。