今日は、ハワイにある「フラワーエッセンス」のお話をしたいと思います
私は、英国の医師、細菌学者の Dr. Edward Bachエドワード・バッチ博士によって開発されたフラワーレメディのpractitioner の資格を持っています。
ハワイに移住する前は、アメリカよりもイギリスを訪れることが多く、バッチフラワーレメディのことは知っていました。イギリスで満開に咲くライラックのお花を見て、ライラックのフラワーエッセンスがあったら素敵だなと思ったことがあります
それからハワイに移り住み、ハワイの豊かな自然の中で、「きっとハワイにも、ハワイのパワーが宿るお花を使ったレメディやフラワーエッセンスがあるのだろう」とちょっと期待していました。
しかし
探せど探せど、古来ハワイのお花のレメディや「フラワーエッセンス」についての情報が見つからないのです
そして、ハワイにアロマセラピーがないように、「フラワーエッセンス」を作る文化や伝統はなかったのか…と思い始めました
その後、古代ハワイアンの植物療法を伝承するネイティブハワイアンの人たちやハワイ大学の植物学者の方々と繋がることができ、私が長い間、抱いていた疑問…「古代ハワイアンの人々は、フラワーエッセンスを作っていたのか」「ハワイの植物療法でフラワーレメディを使っていたのか」を投げかけるチャンスが訪れました
そして、答えは、NOでした
何年も自分で調べたり、リサーチしてきて、だいたい答えは予想していたものの、ハワイの植物療法を伝承する人たちに直接確認することができなかったので、スッキリしました
ハワイの歴史の中で、フラワーエッセンスを作る文化や伝統はやはりありませんでした
すると、私は、なぜハワイには「フラワーエッセンス」を作ったり、それを売ったりしている人が多いのか…また、ハワイにはそのような文化や伝統がないので、どういった手法でハワイにある「フラワーエッセンス」は作られているのか、その安全性はどうなのか…気になってきました
そこで、ハワイで「フラワーエッセンス」を作って販売している人たちが出した著書を片っ端から読むことにしました。また、その人たちが実際に作った「フラワーエッセンス」を取り寄せて、どんな材料が使われているのか、どんな風に保存しているのか調べたり、実際にその人たちにお話を伺ったりしました。
約一年、そんなことを続けてわかったのは…
ハワイで作られて販売されている「フラワーエッセンス」は、ハワイに生息する植物を使って、イギリスのバッチ博士の理念に基づいて作られた「フラワーエッセンス」だということ。
実際にお問合せをした製造元も、「フラワーエッセンス」自体は、イギリスのバッチフラワーを作る方法で作っていると言っていました
でも、広告や宣伝には、イギリス、バッチ、バッチレメディ…といった言葉が入ってないので、「ハワイにもフラワーエッセンスを作る文化や伝統、それを使った植物療法やセラピーがあるんだ」と思ってしまう人もたくさんいると思います
しかし、前述の通り、ハワイの植物療法を古代から代々伝承している人たちも、「フラワーエッセンス」はハワイの植物療法では作らないとはっきり言っています。
というより、それはハワイのものではないと、むしろ怒っています
ネイティブハワイアンの人たちが、そこまで怒るのには理由があります。
次回のブログでは、その理由と、ハワイにイギリスのバッチフラワーレメディが持ち込まれた歴史についてお話したいと思います