このブログでは、ハワイのヒーリングの一つ、植物療法ラアウラパアウのお話を少しずつしていますが…
今回は、ハワイ以外の場所では伝承することができないハワイの植物療法を日本でどこまで実践することができるのか、お話したいと思います
以前のブログでもお伝えした通り、ハワイのヒーリングの中で、植物療法に関しては、その独特な伝承方法から、ハワイ以外の場所では、伝承していくこと(先生を養成して広めていくこと)はできません。
詳しくはコチラのブログをご覧ください
ただ、残念ながら、ハワイの植物療法をネイティブハワイアンの人たちや先生の許可を得ずに、「ハワイの植物療法」と称して、教えてしまっている人たちや先生を養成してしまっている人たちが、ハワイ外にいます
例えば、ハワイの植物療法のレメディブックを翻訳して、教材を作り、教室を作ってビジネスをしたりしている人もいます。
レメディブックがあるのだから翻訳してしまえば大丈夫でしょ…という感覚なのかもしれませんが、そもそも、日本で販売されているレシピ本、レメディブックと同じように、ハワイの植物療法のレメディブックにも著作権があります
また、レシピ本などを出版しているネイティブハワイアンの植物療法の先生たちは、ハワイの人々のため、ハワイのコミュニティのために、それぞれの家庭で作れるレメディを本に記しています。
また、そこに記されているレメディは、その本を書いた先生の家庭で代々育てられ、収穫されている、限られた植物を使ったものなので、偏りがあり、その一冊の本だけで、ハワイの植物療法を網羅することはできません。
さらに最近では、ハワイの植物療法のレメディだけを記した本はほとんど出版されていないため、現存するレメディブックは古いものばかりです。
となると、すでに絶滅してしまった植物が使われていたり、理由があって現代では使われていない植物が含まれていたり、…など、そのままでは使えないレメディが多数あります。なので、現在のハワイの植物療法の学びの中では、レメディブックを多用することはまずありません

私も時々、本屋さんなどでレメディブックに目を通すことはありますが…昔はよく使われていたのに、今は絶滅危惧種だから使うべきではない植物、昔より種類が増えていて学名が定かではない植物、昔は体に良いといわれていた植物が様々なリサーチで、かえって体によくないと判断されている植物、外来種の影響で注意が必要な植物などがあり、ネイティブハワイアンの先生やハワイ大学の教授などに確認を取ることも少なくありません。
比較的新しいレメディブックでも、1997年出版。
でも、どうしても日本でハワイの植物療法のレメディを作ってみたい!という方もいると思います。
ネイティブハワイアンの植物療法の先生たちは、ハワイ外の人々を対象に、植物療法のクラスなどは一切していないので、少し難しいのですが、古いレメディブックから上記の注意点を、正しい人(ネイティブハワイアンの先生やハワイ大学の教授、その元で直接教育を受けている人など)に直接確認した上で、レメディを選ぶことが第一歩だと思います。

さらに、レメディで使用する植物は、自分で育てて収穫することが基本なので、日本で育つ植物を使ったレメディを選ぶことになります。


ただ、ハワイの植物療法では、外国人がハワイに到達して以来、外来種の植物を使うことも増えたため、日本で栽培できる植物もあります


レメディ一つにかける時間はかかるかもしれませんが、日本でハワイの植物療法のレメディを作ることはできるのです。
ただ、いくつか注意が必要なのは…
ハワイの植物療法も、ハワイアンヒーリングの一部であり、ハワイアンヒーリングは、精神的、身体的、スピリチュアル的に、私たちを癒してくれるものなので、レメディを作ることだけで、ハワイアンヒーリングと呼ぶことはできないということ。
そして、ハワイアンヒーリングには、ネイティブハワイアンのご先祖様との繋がりによって、パワーManaが注がれるため、ネイティブハワイアンの人々との直接的な繋がりもまた、ハワイアンヒーリングには不可欠だということ。(間接的なものではなく)
そして…
(その伝承方法から、ハワイの植物療法の先生になることは日本人には難しいため、先生にはなれませんが)それらのレメディを販売したり、教材にしてお教室をしたり、ビジネスにしないこと。
これらを忘れずに、ハワイの文化に触れてみるのもよいと思います
