毎年、7月31日(日)は、ネイティブハワイアンの人々にとって重要な祝日です。
Lā Hoʻihoʻi Ea
-Sovereignty Restoration Day 主権回復の日
カメハメハ3世時代の1843年7月31日、イギリスに占領されていたハワイ王国が主権を回復し、ハワイ王国の国旗がカメハメハ3世に返還されました。
そもそも、イギリスの占領下にあったのは、約5ヶ月ほど。イギリスからやってきたGeorge Pauletによって不当に占領されてしまっていたのです。
当時、カメハメハ3世は、「貿易」に力を入れていたこともあり、イギリスとの関係も悪くはなかったそうで、イギリスがハワイ王国を占領してしまったことを知ったQueen Victoria ビクトリア女王が、Richard Thomas提督をハワイ王国に送り、George Pauletを排除し、ハワイ王国に主権を返還しました。
そして、カメハメハ3世は、ハワイ王国が主権を回復した後、7月31日を祝日に制定しました。
“Ua mau ke ea o ka ʻāina i ka pono”
これは、カメハメハ3世の残した言葉です。
-the ea (sovereignty, life, breath) of our land is perpetuated through justice.
「私たちの主権、生命、息は、正義によって永続している。」
それ以来、ハワイの人々は、彼らの主権に絶えず息を吹き込み、その証として、毎年、7月31日にお祝いをします。
ちなみに、Lā Hoʻihoʻi Ea 主権回復の日は、ハワイ王国初の祝日です。(Lā Kūʻokoʻa ハワイ王国独立記念日は、同じ1843年の11月28日)
今日も、ホノルルのトーマス・スクエアで式典が行われていました。主権を回復した1843年、ハワイ王国旗が掲げられたのと同じ場所で…。(私はzoomライブでその様子を拝見してました)
母国日本を離れ、日本人としてハワイにやってきて、ハワイアンの人々の築き上げた王国の主権回復の日を一緒にお祝いする感覚はいつも新鮮で、慣れることはありません。
ハワイのヒーリング、ホ・オポノポノや植物療法ラアウ・ラパアウの勉強を通じてハワイアンの人々と出会い、彼らのコミュニティに足を踏み入れさせてもらい、彼らの歴史や生き方、先住民としてのナショナリズムを学ぶ日々。
ハワイの陽気で寛容なイメージに隠れた、悲しみや苦しみ、抵抗、忍耐が常に彼らの中にあります。
ハワイ文化を(観光用として広まることなく)守り、コミュニティの中で伝承させていこうとするハワイアンの人々のために何ができるだろうかと、改めて思いました。