うかれることなかれ | 文化系寄り道倶楽部

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アラフォーで2児のパパであり、80年代の音楽をこよなく愛し、ガンプラを愛で、パソコンをいじくり倒し、台所を妻から奪い取り、キングの小説におびえ、究極超人あ~るで笑いころげ、夜な夜なUST配信をしている

カメルーンを撃破し、アウェイのワールドカップでの初勝利

うかれるのは今日までにしましょう

大事なことは冷静な分析と判断

昨日の試合を冷静に分析すれば、今の代表及び日本サッカーの問題点が明らかになると思います

4年前、ゴールデンエイジを擁し、ドイツワールドカップに望んだ日本

国民のほとんどが望んだトルシエ体制からジーコ体制への以降。。。管理サッカーから自由なサッカーへの昇華。。。しかし、その夢は、直前の開催国ドイツとの親善試合をピークにもろくも崩れ去った

日本のサッカーはどこへ向かうべきなのか?

その問いに対して、日本は日本人にあったサッカーをやるべきだとオシムの元に次の段階へのチャレンジがスタートした。。。考えて走るサッカーをスローガンに、オシムイズムは徐々にその姿を現しつつあった

しかし、ここで予期せぬ事態が起きる

オシム倒れる

ワールドカップのアジア予選を目前にして、誰が監督をやるのか。。。準備期間はない

日本サッカー協会が選んだのは、フランス大会で加茂監督の更迭をうけてコーチから昇格し、フランスワールドカップへの切符を手に入れることに成功した岡田監督だった

苦しみながらも岡田監督はアジア予選を2位で突破し、最低のノルマは果たした。。。が、オシムの目指すサッカーを継承するという就任当初の条件は、いつの間にか岡田監督のやりたいようにやるに変わっていた

これには経緯があり、それはそもそも他人のやり方を継承するなどと、できるはずもないことを頼んだほうも、受けたほうも問題があるのであり、非常時ににおいては是であり、常時においては非である

本来ワールドカップ出場が決まった時点で、ワールドカップを誰で戦うのかを再考する必要があったし、実際に再考したのだと思う。。。結果、今の体制になったわけだが、これは表には出ていない大きなリスクがあったのではないかと。。。つまり、日本サッカーの育成とワールドカップで結果を残すことの両方を満たすことはできないなら、どちらを優先させるのか?という問題である

そして決断はなされた

ワールドカップでの勝利。。。その目標は達成され、岡田監督が掲げたベスト4という目標に向けて、最高の形で結果を残せた

しかし、一方で岡田監督の選手の起用方法及び戦い方には大きな問題が隠されている

1)個の力の絶対的不足
本職のFWをベンチに温存し、タレント豊富な攻撃的なMFの選手に前線をまかせ、セットプレイでの得点もDF頼りという有様。。。日本人のFWは守備しかできないのか?

2)海外組み頼み
その攻撃的MFは海外組みあるいあかつて海外でプレイした選手がほとんど

3)世代交代
20歳前後の選手が極端に少なく、次の大会に出場できる可能性のある選手が少ない

以前にも書いたが、今回矢野や岡崎は前線でのDF能力を変われて選ばれているのであり、後半逃げ切る段階で相手のパワープレイを抑えるための防波堤の役割を担っている

前回のドイツワールドカップが終了したときジーコの残した言葉

「日本人はフィジカルが弱い」

ブラジル戦は総合力で敗れた試合であるが、初戦逆転負けを喫したオーストラリア戦は、十分に勝つチャンスがあった試合だ。。。あの敗戦の要因(それはジーコの選手交代の采配だと私は思っている)のいくつかの中に、後半スタミナ切れして、動けなくなったというのがある

それは、相手が次々と攻撃的な選手を投入し、試合の中で疲労のピークのところに力押しされたから、不利になった。。。そう、相手はリスクをかけて日本を押し込んだのである

しかし、これに対して対抗する手段はいくらでもある

もっとも効果的なのはベンチワークであるが、あの試合、どのような選手をピッチに送り出すことでどのような効果が得られるか?
そういった戦い方をしてこなかった「経験、準備の不足」が原因であり、「スタミナが切れたこと」が原因ではない。。。なぜならオーストラリアはとっくにスタミナが切れていたからである

岡田監督はあの敗戦を分析し、後半逃げ切るための有効な手段として、矢野や岡崎をベンチに置くことを決断したのだろう。。。しかしこれは、勝利を得るための邪道であり、奇策である

本来FWは得点を挙げるための専門職であり、攻撃は「前線からのプレス、中盤での追い込み、採取ラインの押し上げ」によって相手からボールを奪い、「最終ラインからのビルドアップ、ロングフィード、速いパス回しで相手の守備体制を崩す、相手の背後のスペースをつく、サイドバックと中盤が連動してサイドを崩す、サイドに密集をつくりそこから逆サイドへの展開」によってチャンスをつくり、「ポストプレイ、競り合い、飛び出し」によってフィニッシュまで持っていく

FWは常に相手ゴールに近いところでプレイするのが理想であり、11人のフィールドプレイヤーのなかで最もシュートが枠に行く確率が高いのがFWであるべきである

ワタシは本田のワントップがどんな結果を出そうと、あれは邪道であり、続けてやるべき戦術ではないと思っている。。。本来の形、FWを前線に1人以上おき、本田は本来のMFの位置からFWを飛び越す動いをしてゴールを決めるべきなのだ


邪道によって得られた勝利より、王道によって阻まれた敗北のほうが、今後の日本にとってはよかったのではないだろうか?



勝利への方法論と日本の実力を混同さえしなければいいのだ

勝利は何よりも大事であり、多くの人を幸福にさせる

しかし、まばゆい光は、そこにある深い闇を一瞬視界から消し去ってしまう

大事なことは冷静な分析と判断なのだ