映画 MIST(ミスト) | 文化系寄り道倶楽部

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アラフォーで2児のパパであり、80年代の音楽をこよなく愛し、ガンプラを愛で、パソコンをいじくり倒し、台所を妻から奪い取り、キングの小説におびえ、究極超人あ~るで笑いころげ、夜な夜なUST配信をしている

映画 MIST(ミスト)
原作:スティーブン・キング

映画化を聞いたときはかなり期待していたし、その半面、日本での公開はないだろうと思っていた。。。結果的に日本での公開の前にアップしてあった動画を見てしまい結末が原作から変更されていることはかなり早く知ってしまった。。。なので今まで見る機会がなかったのだが。。。

改めてこの作品の面白さに触れ、キングの小説を無性に読みたくなった

すでに原作「霧」を2回読み、映画で3回目。。。
高校生の頃、興奮して震えながら読んだものの、この面白さを言語にして他人に伝えることに成功したことはない

ある日、突然、霧がでました、その中に怪物がいました、スーパーに逃げ込みました、人々は狂気に耐えられません、逃げました、結局アレはなんだかわかりません

で?結局その霧はなんだったの?
その怪物はなんだったの?

いや、そういう「お話」じゃないんだよ。。。

結局キングの布教に成功したのは一人だけだった(今は大工、一児のパパ)それも元々夢枕獏を読んでいた人間なので純粋な布教とは言えないw

「キングの作品は読み終わった後に、振り向いたり、ドアを開けるのが怖くなる」

大工の彼はそんな風にキングの魅力を表現してました。
そして

作品中に「まともな人間」があまり出てこない

うん、まさしくその通り

キングは人間という存在について懐疑的である。人の醜い部分こそ人の興味を引く。物語の登場人物は常に「非日常」の中で「部屋で二人きりにはなりたくない人物」と、時に協力し合い、時に騙し合い、時に殺し合う

キングは、あなたの中にもあなたが気づかない「嫌なやつ」がいるんだよ、と語りかけてくる

主人公の息子は父に語りかける。。。
「パパ、これはとても大事な約束なんだ。僕を絶対に怪物に殺させないで」

この非日常的な会話から導かれる結末について、原作になかった部分を映画に組み込むことで、この作品の魅力は増していると思う

キングは常に意地悪い笑みを浮かべながら「あなたならどうする?」と問いかけてくる

ワタシなら。。。
あのカルト女を撃っただろうか?
隣人を無理やりにでも外に行かせなかっただろうか?
子供との約束をどうやって守るだろうか?

怪物が出る、無残な殺され方をする、人の狂気が暴走する
ホラー映画としての完成度も疑いないところだし、原作に非常に忠実に映像化がされていいる上に、新しい要素も見事に取り入れている(これに関してはキング自身も監督フランク・ダラボンを評価している)

「ドリーム・キャッチャー」とあわせて見てもらっても面白い
(順序はミスト→ドリーム・キャッチャーがお勧め)