2024.1.23最後の検査を問題なく無事に終えることができました。


この機会に癌になってからのこの5年を振り返って書き記しておこうと思います。


癌が分かった経緯、そしてその時感じたこと、術後のこと、家族のことなど、少し長くなるのでお暇なときに読んでいただけたら嬉しいです。


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2018年11月私が53才のとき、職場の検診(バリウム検査)で要精密になる。
近くの消化器内科で胃カメラ検査してもらい、癌だということが分かる。
2018年12月癌専門病院で、食道胃接合部癌の診断を受ける。そして、12月末に手術を受ける。
診断から手術まで早かった。それは、ありがたいことだった。

手術の説明をしてもらったときのメモ↓


最初のころに読んだ本↓



病院からもらった冊子↓


5年前、癌だと分かったときのショックは大きかった。手術を受けるときの恐怖も忘れられない。手術後、多分すごく緊張していたんだと思うけど、肩と首が痛くて、切ったお腹よりそれが辛かったのを思い出す。

術後は全身管だらけ。その管が徐々に取れていくのに合わせて、早めに動いた方が良いとのことで、すぐに歩くようにすすめられる。これ辛かった。前かがみになり点滴押しながら病院内を歩いてた。

そして食事はとれていたけど、ずっと下痢してた。1日5回くらいトイレにいっていた。

それでも無事に約2週間くらいで退院。
家に帰って感じたこと。無事に帰ってこられて本当に良かった。大人気なく泣いてしまった。

術後、約1ヶ月で仕事に復帰。時短で働くことに。とてもありがたかった。

そして、ほどなく抗がん剤(ts1)の服用もはじまる。最初の半年くらいはあまり副作用もなかったが、半年過ぎたあたりから、副作用がでてきて辛かった。
食欲不振、気持ち悪さ、倦怠感など。手と足に斑点がでてきたりもしたけれど、副作用に苦しむ方もいるので私は楽な方だったんだと思う。

でも何より辛かっのは体重が激減していったこと。術後約1年で10kg以上減って、158cmで40kg以下になった。自分の姿を見るのが辛かった。ガリガリ骨と皮。。。職場で事情を知らない人から心配されるのも辛かった。

食事も大変だった。抗がん剤服用中は食欲ないから食べられるものも限られて、でも痩せたくないから一生懸命食べるように努力してた。それでもどんどん痩せていった。

そしてあまり噛まないで飲み込むと、つまって死にそうに辛いときが何度かあった。救急で病院に行った方がいいかなって思うくらい。2時間くらい苦しむと食べ物がやっと下に落ちていく。本当に辛かった。

ダンピングのような症状も何度か経験。食後、冷や汗がでるくらい気分が悪くなったこともあった。

お腹の調子もたえず悪かった。下痢しやすいし、ガスもたまりやすかった。これも本当に嫌だった。

それでも仕事はやめなかった。癌になる前となるべく同じように暮らしたいという思いが強かった。癌になっても働けるんだってこと知ってほしい気持もあった。

そして2019年12月に抗がん剤(ts1)を終える。何ごとも無く終わったと思ったけど、翌年の1月に左ふくらはぎが痛くて検査したところ血栓ができてて、そこから3ヶ月、血栓をとかす薬を飲むことに。
これも抗がん剤の副作用らしい。危うく肺血栓になってたかも担当医も焦ってた。

抗がん剤治療中は3週間ごとに通院。毎回血液検査。
抗がん剤終了後は、3ヶ月後ごとに通院。

半年に一度のCT検査のときはいつもドキドキ。かなりの不安を感じていた。

再発の恐怖は私にとってはかなり辛いものだった。一時期はあまりに不安が強くて薬を処方してもらおうかと迷ったくらい。

私のステージは2b。リンパに転移ありの進行癌。胃がんとしてみると5年生存率は60%。抗がん剤治療して10%あがって70%ということだった。すごく安心できる数字とは思えなかった。

それでも年数がたつにつれ不安も波があるようになり、体重も2年目あたりから増えはじめて、現在45kgに。目標は47,8kgだけどなかなか増えない。

変わってしまった私の内蔵はそれなりに働いてくれていると思うが、やはり消化吸収は病気前より悪くなってると思う。

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そして癌になったこと以外で、義父母が続けて亡くなったのも大きかった。義実家の片付けも大変だった。とにかくこの5年、

私が癌になって手術して、
義母がなくなって、
コロナが流行って、
義父が亡くなって、
義実家を片付けて、

娘の高校受験と大学受験もあったり、そして娘は高校の時にメンタルが少しおかしくなって体調くずして休みがちになったりしたこともあった。留年しそうになったこともあったな。。。

いろんなことがあり過ぎ。。。

でも今こうして無事に生きている。私は恵まれている。日々のありがたさや、家族からの優しさも本当に嬉しかったし、感謝の気持ちでいっぱいになった。幸せなんだってことに気づかされた。私には必要な時間だったと思う。

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以上になります。

5年は長かった。本当に長かったです。
この先も不安は続いていくような気がしていますが、検診とできるだけ体力つけること免疫力をあげることしかやれることはないので実行していきつつ、あとはゆっくり楽しく生きていきたいと思っています。

現在の体の状態も書きとめておきます。

時々、胃の調子が悪くなる。
もたれるような、消化不良のような感じ。その時は「ガスモチン」を服用しています。
下痢やガスがたまることはほとんどなくなりました。
逆流性食道炎は食べ過ぎると年に数回なります。

食事は食べられないものはありませんが、一度にたくさんは食べられません。普通の人が食べる量の0.7人前くらい。
調子がいいと約1人前食べられることもあります。足りない分はおやつなどで補っています。そしてよく噛んで食べるようにしています。でも元が早食いなので意識してよく噛まないと今だにつまります。

そして体のためにしていること、
1日5000歩以上のウオーキング。
軽い筋トレ。
プロテイン、エクエル、ビタミン・ミネラル、プラズマ乳酸菌などを飲んでます。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

最初は日記かわりにはじめたブログですが、沢山の方とつながることができて、助けられ、励まされ、感謝の気持ちでいっぱいです。

「大丈夫」「何もかもうまくいく」

ともに平均寿命を超えていきましょう。