低温やけどの症状は?

 

🔹軽度(1度)の場合は、ヒリヒリとした痛み、うっすらとした赤みがあります

 

🔹中度(2度)の場合は、強い痛みや赤み、水ぶくれが出来ます。

 

🔹重度(3度)は、皮膚が壊死してしまい、神経まで焼けてしまうため痛みも感じません。

 

低温やけどの特徴

料理中にやかんや鍋に触れてしまったり、ストーブやアイロンに当たったりするなど、日常生活で非常に熱いものに接触して起こるやけどはすぐに気がつくため、即座に熱源から離れて対処することができ、影響が軽くすむこともあります。


一方、40~55℃程度のものに長時間触れることで生じる低温やけどは、すぐには気がつかないことが特徴です。たとえば、寒い時季にこの温度帯の湯たんぽや電気あんか、使い捨てカイロなどを使うことがあるでしょう。心地よいため、つい触れ続けてしまうことも少なくありませんが、素肌に数分〜数時間触れていると、自覚症状のないまま皮膚の奥のほうにじわじわとダメージが拡がってしまいます。「低温」という名前から、やけどの程度も軽いのでは、と思われがちですが、低温やけども重症化したり、高温のやけどより治りにくくなったりすることがあります。


多くの場合、低温やけどが発症してすぐ見られる症状は、赤みや痛み、水ぶくれなどです。その後2週間ほどすると、患部の血流が悪くなって細胞が壊死し、皮膚が黒ずんだようになっていきます。数ヶ月〜数年経っても、皮膚がひきつれたようになったり、白っぽい痕が残ったりすることが多く、低温やけどのほとんどがⅢ度に達すると言えます。

 

低温やけどの起こりやすい状況と注意点

 

低温やけどが起こりやすいのは、カイロや湯たんぽ、電気あんか、こたつといった暖房器具を使う機会が多い冬場です。

 

低温やけどは気がつかないうちに発症しやすく、特に寝ている間、無意識に暖房器具に触れてやけどが起こるケースが少なくありません。
 

低温やけどを防ぐために、次のことに気をつけましょう。

  • 湯たんぽや電気あんか: 就寝時には布団から出すか、身体から離して置くようにしましょう。
  • こたつや電気ストーブ: つけっぱなしにせず、室内がある程度温まったら一度電源を切ることが大切です。
  • 貼るタイプの使い捨てカイロ: 衣類の上から貼り、肌に直接触れないように注意しましょう。
  • ノートパソコン: バッテリーが熱くなり、低温やけどを引き起こすことがあります。長時間パソコンを膝の上に置いて作業する場合は要注意です。
低温やけどを負ったら、低温やけどが疑われる部位にすぐ水道水をかけて冷やしましょう。 応急処置として大切なのが、
 
患部を冷やして、やけどの進行を止めることです。 症状の程度にもよりますが、10〜20分ほど冷やすのが理想だとされています。 患部を冷やす際、氷水を用いると凍傷のリスクが生じるため注意しましょう。