なんでなんだろ


沢山沢山思い出があって

笑顔で過ごした時間のほうが長いはずなのに

思い出すのは


余命宣告された日の、少し意識障害と構語障害が出ている彼と

冷たくなって白い服を着せられた最後のすがた


彼が大好きだったレンコン入りつくねより

食べれなくなって沢山買った【メイバランス】


沢山行った旅行先より

何度も通った病院


元気に動く彼より

傾眠傾向が出てから大人しく寝ている彼


本当にあの楽しかった日々が実在したのかさえ

疑問に思えてくる


写真を見ても動画を見ても

居ないことを受け入れられていないからか

本当に居たんだよね?って思ってしまう


最期に会話した内容はしっかり覚えている

私の脳、優秀ではないのはわかるけど

どうか楽しかった思い出も忘れないでいて