父は離婚したあと

県職員を辞めて東京へ行き働いていたようです

そのあと、戻って来てしばらく働き

その頃高校から看護学校に行っていたあたりまでちょこちょこ連絡をよこすようになりました

私はその頃あまり父に関わって欲しくなくて

でもあまり邪険にもできなくて

戸惑っていました

姉はどちらかといえば

嫌なものは嫌、というタイプなので

はっきり拒否していたと思います

父は昔、どちらかといえば

私の方を可愛がっていたので

姉はますますうざかったのでしょう

しばらくすると

父は実家のある三陸に戻りました

父は昔、町長選挙に出たことがあり、

その夢はまだ続いていて

そのために戻ったようでした

しばらくして

町長選挙にまた出馬したようですが

あと一歩で落選でした

父は頭は良かったようですが

どうもずれているところがありました

昔から知っている地元の人にはバレバレだったことでしょう

父は69歳の時に脳梗塞で片麻痺になりました

転々とリハビリ病院を渡ったけど

それ以上回復が見込めなく

老人施設に入りました

施設に入りしばらくしてから

私と姉は知りました

子どもたち(私の息子3人と娘)も連れて

お見舞いに行きました

長男はその前の日から熱を出していて

置いて行こうかとも話していたのですが

次いつ会えるかわからないから行くと言うので連れて行きました

実はこの時、長男、インフルエンザだったようで

もれなくみんなでかかってしまったのですが

その後も

ちょこちょこ会いに行ってました

父にお金を使う必要があるときに

役にたてばと

断られながらも

お金を預かってもらって

面倒をみてくれている弟さんに

渡してもらったり

してました

何かあったときに

連絡がとれるように姉の連絡先も預けて預けていました

そんな何年かが過ぎて

あの震災が起きたのです

東北大震災です