旅行に三浦しをんさんの「愛なき世界」上下を持って行った。「愛なき世界」は植物学を研究する院生の木村紗英と彼女に恋した料理人・藤丸の話だ。


    植物は愛のない世界で繁殖する。その植物を熱く愛する研究者は人との恋をする余裕がない。それを縦糸に、研究に没頭する紗英に恋をし、植物にも興味を抱くようになった藤丸を横糸に話が進む。


    赤木山、尾瀬、谷川岳とこれでもかとという程みどりに満ちたところを訪れながら読んだのでなお面白かった。



見たことはあるのだろうがシロイヌナズナ     いずみ