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別の本でスヌーピーたちが出てくる本を読了し
それがすごく良かったよ!
と、本が好きな友人におすすめしたら
「そういえば、重松のおっちゃんのチャーリーブラウンの話、知ってる?」
って話から、出てきた本です。
 
 
 
『再会』  重松清
 
その友人とは、重松清さんのことを
「重松のおっちゃん」と呼んでいます。
いや、呼ばせていただいてます。
最大限の愛情と敬意の表れです。
 
この作品には、いろんな年齢の、いろんな職業の、いろんな立場の
男の子も女の人も、お父さんもおじさんも、お母さんも女の子も
それぞれが、一生懸命に過ごしてる時間の、
いろんな人生の一部分が6編入っている短編集です。
 
読み始めて、気が付いたんですけど
私、この本、読んだことある…笑い泣き
でも、内容をほとんど覚えてなくて…
初めてのような気持ちで読みました。
 
最初の短編「いいものあげる」は
小学校が舞台。登場人物は小学生。
 
2つ目「ホラ吹きおじさん」は、親戚のおじさんと僕。
大きくなった僕が、回想するお話。
 
3つ目「永遠」は、大切な弟の話。
まっすぐすぎるくらいまっすぐな弟を通して
友達って、友情ってなんなんだろうな
って考えるお姉さんのお話。
 
4つ目がチャーリーブラウンのお話で「チャーリー」。
我が子と自分と、チャーリーを重ね合わせて進むお話。
 
5つ目は「人生はブラの上を」
幼なじみと過ごした学生時代を思い出しながら
娘を持つ母親になった自分を見つめるお話。
 
そして
6つ目は「ロング・ロング・アゴ―」
1つめの「いいものあげる」に出てきた男の子の
20年後の姿が描かれています。
 
読み終わった後、いつも思うんです。
重松のおっちゃんの作品って
ほんと、めんどくさい。
「めんどくさい人」がいっぱい出てきます。
 
そんなに直球勝負したってどうしようもないやん。
どうにもならんことだっていっぱいあるやん。
って
「しゃーないやん…」
って言葉で切り捨ててて来たものだったり
そのとき、言葉にできなくて、誰にも言えなくて、
こっそり自分の中にしまってた気持ちだったり。
そんなのを体現してる人が出てきます。
 
そんな
「なんとも言えない…言葉にもできない気持ち」が
的確に文章になって、
作品の中で誰かが抱えて生きてるのを読んでいるとね
誰にもわからんと思って
自分ではうまく隠してきた気持ちがバレちゃって、
なんかこっぱずかしいような、かっこ悪いような
気持ちになるんです。
 
バレてるんやったら、言うてーや!!
みたいな気持ち(どんなんよ?
だけど、そのバレたことにちょっと安心してたりもします。
あー。もう隠さなくていいんやな、って。
みんな思ってたんやな、って。
だから、重松のおっちゃんが書いてくれる
「めんどくさい人」が嫌いになれない。
そのめんどくささに泣いてしまうこともある。
 
もしかしたら、その「めんどくさい人」は
自分の中のこじらせてる人で
実は、
自分の中の一番柔らかくて弱い自分なのかもしれません。
 
帯にはこんなコピーがあります。
 
がんばっていない人なんか、誰もいない。
でも、どうにもならないことは、ある ――。
 
収録6つの短編は
はっきりとハッピーエンドとは言い切れないかもしれない。
だけど、読んだら
「とりあえず…明日をがんばってみようかな…」
って、気分になれます。
 
早く大人になりたい子どもにも
子どもだったことがある大人にも
読んでみてほしい作品です。
 

 

再会 再会
1,370円
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改題されて、文庫にもなってるようです。