羽生善治と現代 - だれにも見えない未来をつくる | Tokyo〜サクセスライフ2〜

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羽生善治と現代 - だれにも見えない未来をつくる (中公文庫)/中央公論新社

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梅田望夫さんが羽生善治棋士を軸として、将棋界や棋士の未来について書いていた本。いや、想像以上に面白くて、本の内容が濃くてとても満足した。内容を一概には言えないけれど、もう将棋ってあるところで止まっちゃって、それをコンピュータ将棋が追いついてきたり、去年の電王戦の結果的には追い抜いちゃってる部分もあって、今までの将棋の羽生さんの貢献度、つくってきたものについて書いてあったりします。その他には違う棋士の方から見た羽生さんの凄み、棋士視点からの凄みみたいなものについて書いてあります。


羽生さんって手塚治虫と似てるなぁってこの頃思ったんですよね。手塚先生って絶対に今じゃありえないくらいの連載を抱えてて、その状況の中でアニメも始めちゃったりして、簡単に言うと本当に漫画が好きで、きっとやりたい欲みたいなのが凄いと思うんです。自分の描いてる脳内のイメージに限界を考えてないというか、新たなアイデアがミックスされることによって、どんどんやれることの枝葉が広がっていくような。それに比べて、今の漫画界とか基本的に無欲とまでは言いませんけど、一回落ち着いてしまうと、結構そのまま落ち着いた活動される方が多いじゃないですか。それの良し悪しはわかりませんけど、やっぱりそれは漫画が仕事だったんだろうなぁと思うんですね。


なぜ、そんな手塚先生の姿と羽生さんが似ているかと言うと、知ってる人は知っているでしょうけど羽生さんは唯一将棋界で七冠という、将棋界のタイトルを総ナメしたことがある人で、今も三冠を保有しています。それはもちろん、羽生さんが強いってことがあるんですが、その原動力は確実に"飽くなき好奇心"だとこの本を読んで確信しました。将棋があるところで止まっちゃってると上記に書きましたが、それは大きな将棋の流れの中であって、結構細かい一手一手の変革って起きていて、それを羽生さんは逃さず研究していたり、全ての棋戦に40代にして未だに出続けている。このことによって、未だに羽生世代と呼ばれる世代の方々も第一線で活躍されていると思いますし、手塚先生も羽生さんも常に"飽くなき好奇心"を持ってて、一応これで飯食ってるんですけど、両者にとって漫画や将棋が仕事ではなくなってて、ずっと好奇心の的なんですよね。これは本当に羨ましい感覚だと思いました。