3月、金欠狂騒曲 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

3月1日に3月分の生活費を使い果たしてしまったバカ魔女

 

その後は冷蔵庫や食品棚とにらめっこの日々

粗食は慣れているので取り立てて焦りはしなかった

 

1日3食とはいかず、そのことを知った生徒たち(子供)が本気で心配する

3月分を持って来たばかりなのに、「来月分の月謝を持ってくるよ!」 という生徒たち

それはやめて

よしんば持って来たとしても私、それは4月の生活費だから、それまでそのお金には絶対に手を付けませんから

だらしない魔女だけど、そういうところだけは意志が強いのです

 

困り果てた子供たちはお絵描きをそっちのけでアトリエをうろつき、あちこちで何やら捜し始めた

暫くそうしていたが、中学生男子が1000円札を1枚と、小学生たちが100円玉2個を見つけ出してきた

 

魔女は貧乏なくせにお金に興味がなくて

だから子供たちはきっとどこかにお金が放ってあるに違いない、と踏んだのだろう

 

案の定だった

 

1000円札を差し出しながら中学生男子が言う

 

「魔女、業務用スーパーでソース付き、3食入りの焼きそばが100円くらいで売ってるから、1000円あれば30回分の焼きそばが買えるよ、それでなんとか生き延びて!」

 

小学生男子 「じゃあ、この100円玉は消費税だね!」

 

小学生女子A 「毎日焼きそばを食べるの?!」

 

魔女 「そうだよ」

 

小学生女子B 「お肉やキャベツは?」

 

魔女 「なしで」

 

小学生女子B 「私、おこづかい持ってくる!」

 

魔女 「いらない」

 

小学生女子C 「お年玉あげる」

 

魔女 「いらない」 

 

子どもたちから笑顔が消える

 

みんな優しいんだなぁ

 

因みに先の3食ソース付きの焼きそば、¥92でした

展覧会にいらしたみゃごらーれさんが 太麵でメッチャお勧めです!! と言っておられ

実際、これはお買い得だった

また何かあったらこれで生き延びようと思う

 

 

さて、

3月13日から18日までの展覧会では友人たちや生徒さんからの差し入れで格段の食事事情だった

その間、魔女はそれまでの極端な粗食生活から一時解放された

 

こういった極端な生活は私の好みだ

 

 

アトリエに通って来る子どもたちは

その度に魔女が生きてることにホッとした感がありありとして

 

 

展覧会が終わって、さて、どうしようか、と思っていたところ友人から肉を貰った

これはいよいよとなったら食べよう、と決意する

そして、いよいよとなったから食べた

 

そしてまた粗食となり・・

 

 

先週の土曜日、子どもたちに来週は第5週目だからアトリエは休みだから、と伝えたら

アトリエが暗くなった

 

どうしろってんだぃ・・

 

 

 

魔女は隣の区の文化センターで『ねこまつり』という絵画展が開催中で、私、それの案内状をいただいていたことを思い出した

 

 

 

 

 

 

それは国際児童画展の入賞作品の中から様々な国の子どもたちのねこを描いた絵100点を集めたもので、展示室には猫の気持ちになれる遊びの世界も設置してあり

 

魔女は子どもたちに、ならば来週土曜日に一緒に行かないか、と言った

 

そして昨日

第5週は休みとご存知のご家庭で既に予定が入っている子たち以外の9名を連れて『ねこまつり』に行って来た

 

子どもたちは大喜びで、お弁当を持って駅に集まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼前だというのに・・

朝ご飯を食べていない魔女はお腹が減ってしまった

 

それでラウンジに子どもたちを集めてお昼にすることにした

魔女はおにぎりだけを持って来ていて

水筒も忘れた

 

「さあ、ごはんにしよう!」

 

 

すると・・

 

お弁当を広げた子どもたちからいろんなものが魔女の前に寄せられはじめた

 

水筒を忘れた魔女に、お小遣いで水を買って来てくれる子

手作りや買って来たおにぎりも私の前に置かれる

「おにぎりはあるから」、と言っても、 「あまったら夜食べて」、って言うんだ

 

《ぐれ》を里子に迎えてくださったおうちの姉妹の其々に

お母さんは魔女の分のおかずを持たせて下さっていた

それは大好きな卵焼きや肉だらけで、その上胡麻餅まで入っていた

 

お礼のLINEをしたら

その中の茄子の肉巻きは

『昔魔女が作っているのを《ライガーくん》が手伝っていたのを懐かしく思い出しながら作りました』

 

とのお返事があり

私は、あの頃を、《ライガー》を、思い出し、胸が詰まってしまった

お母様はまじょねこ日記の読者様なのです

 

そして、その容器の上に、他の子たちからも美味しいおかずが次々と乗せられ

 

 

この後さらに増え、すごいご馳走になりました

 

姉妹のお姉ちゃんが、半分を夕食に持って帰ったら?

と言ってくれたけど、飢餓状態だった魔女、全部食べちゃった

 

 

 

子どもたちの優しさのおかげでお腹いっぱいになった魔女は眠くなってしまい 

起きておられず、子どもたちに集合場所と時間を伝え

それまで館内を探検して遊んでおいで、とか言っちゃって

 

保護者としての責任は放棄  ← 最悪だな! ← いや、いつも通りです

 

子どもたちは散って行った

 

 

 

ここの右側にやはり世界の子どもたちの版画が飾られていて

寝る前に一人でこれを奥まで観て、戻っていたら

 

入り口付近にいた見知らぬ子どもたちが魔女を見て

 「エイリアンだ!」 と言って逃げ出した

 

 

何がそんなに楽しかったんだか・・

帰りたくない! とゴネる子どもたちを連れ、帰路に就く

 

 

 

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本日魔女家の桜が開花いたしました

 

 

 

 

 

午後にはさらに多くの花が開きました

 

 

 

けもの道で《ぼっさ》にご飯をあげていたらあんずママさんが春の花をたくさん持って来て下さいました

 

いよいよ春ですね

 

 

 

 

今日は3月31日

明日から4月の生活費が使えるのでやっとご飯が食べられます

 

そんな金欠最終日

お昼にカレーを食べました

 

展覧会の際に差し入れでいただいた何種類かのレトルトカレーの最後の一袋です

 

いつも安くて肉なんてどこにあるのかわからないレトルトカレーを食べているので

これらのものには肉がいっぱい入っていて痛く感動いたしました

 

 

 

 

これ、すげえ味でした

金欠最終日にふさわしいほどすげえ味でした