いきなり太ってしまったこのお方
本猫が言うに
「おしっこのところが気持ち悪い」
「魔女が昼間ずっといなくて、毎日テラスで帰りを待ってたらどんどん気持ち悪くなってった」
そうやって魔女のせいみたいに言い
トイレにこもり始めたのがこの前の日曜
朝からそうやっていたのだけれど
けもの道に不審物が撒かれていたり、といろいろあって、魔女はのらさんご飯からの帰りが昼近くになってしまった
部屋に入ると、《じゃじゃ丸》がまたしても渋い顔でトイレにこもっている
私は即座に近くにあったカレースプーンを《じゃじゃ丸》のお尻の下に突っ込む
10分近くそうやって、採れた尿は僅か1,5ml
それからすぐさま動物病院に電話をし
日曜は12時までの診察なので、過ぎてしまって診察は無理だけど、少量の尿を採取したので調べてもらえないか、と尋ねた
先生は既に撤収しておられ、看護師さんが調べてくれるというので車を飛ばす
結果、ストルバイト結石、ということで
看護師さんが先生に連絡を取ってくれ、薬を処方してくれた
その薬の処方で
魔女 「すみません、《じゃじゃ丸》の体重、6キロはあると思うのですが」
看護師さん 「え? カルテでは3キロですよ」
魔女 「それが6キロになってるんです」
看護師さん 「なんでえ~!!」
魔女 「よくわかりません・・」
《ストルバイトじゃじゃ丸》は非常に辛そうで
押し入れにこもったり
その近くにあった魔女のダウンの上でおしっこしちゃったり
いつものように《スーリヤ》が闘いごっこを挑んでも反応しないし、しつこいと怒ったりもした
スーリヤ 「《じゃじゃたん》、あしょぼ」
じゃじゃ丸 「・・無理」
スーリヤ 「《じゃじゃたん》、あしょぼーー!」
じゃじゃ丸 「・・」
スーリヤ 「《じゃじゃたん》、ってば!!」
じゃじゃ丸 「・・」
スーリヤ 「あしょべーー!!」
じゃじゃ丸 「うるさいっ!!」
いくら誘っても遊んでもらえず
終に怒られた《スーリヤ》
慕っている《じゃじゃ丸》にこれまで経験したこともないきつい態度を取られ
《スーリヤ》は驚き
泣きながら自分のベッドに駆けて行き
スーリヤ 「おがーしゃあーーん !! うわああ~ん 」
魔女 (お、おがあしゃん!? どこ? どれが?)
魔女家に引き取られて5ヵ月
初めて《スーリヤ》の口から 『おかあさん』、という言葉を聴いた
実はお母さんというものを覚えていたのか
はたまた本能的に口走ったのかは定かでない
薬を飲ませ始め
ぐったりしていたのが昨日あたりから少しずつ動き始めた《ストルバイトじゃじゃ丸》
魔女 「《じゃじゃ丸》、まだ調子悪いわよねぇ」
ストルバイトじゃじゃ丸 「調子悪いに決まってるじゃん」
魔女 「どこがどんな風に調子悪い?」
じゃじゃ丸 「ここだよ」
じゃじゃ丸 「ここっ!」
じゃじゃ丸 「ここが調子悪い!!」
魔女 「わ、わかったから・・」
スーリヤ 「《じゃじゃたん》、だいじょぶ?」
じゃじゃ丸 「あんま、だいじょうぶじゃない・・」
病院でユリナリーの試供品を何種類もくれたのに
どれも食べない《ストルバイトじゃじゃ丸》
ひたすらマザーアンドベビーキャットを要求し、魔女を困らせています