のらねこ日記 ~ けもの道の頑固爺猫 ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

けもの道で色々あって(現在進行中ですが)

このところ《ぼっさ》の記事が多かったので、今日は久しぶりにまじょねこ軍団のことでも、と思っておりましたが・・

まじょねこ日記は明日にして

今日も《ぼっさ》で・・ 

あっぱれな濡れっぷりをご覧いただきたく

 

 

今日は終日激しい雨で

けもの道軍団も《おひとりさま》、《せてぃ》、《さき》の3名しか現れず

雨が当たらない豪邸の基礎部分にその3名を集めて食事をさせ

 

この雨じゃ流石に《ぼっさ》はいないな、と高を括ってはいたものの

念のため《せてぃ》の空家を覗いてみましたら

家の裏から現れた・・

 

ぼっさ 「まじょ・・」

 

 

なんでいる・・

 

 

ぼっさ 「まじょ」

 

魔女 「もうやめて・・」

 

 

ぼっさ 「おれ まってた」

 

なんでまってるの!

そんな姿になってまで!!

 

 

念のために持参していた吸水力の高いタオルで体を拭き

カタカタと震えるその体に裏返したタオルを掛け

生きる源、食事を与える

 

可哀想に・・

あのハウスさえ捨てられなければ《ぼっさ》がこんな姿になることもなかったのに

 

 

 

 

 

 

それでも《ぼっさ》は見事な食欲をみせ

 

 

小さな缶詰1缶、無一物3パウチ

その上、隣で食べていた《おひとりさま》のロイヤルカナンのカリカリも奪った

 

それで食べていたカリカリの全部を《ぼっさ》にあげてしまった《おひとりさま》は立ち去り

写真に写ってるのはその後にやって来た《せてぃ》

雨宿りをする場所はここしかないため、仕方なく《ぼっさ》の近くで食べている

 

 

ぼっさ 「まじょ ごっちょさん」

 

魔女 「じゃあ かおを ふくからね」

 

ぼっさ 「やだ」

 

魔女 「だめっ!」

 

 

身体と、無理矢理顔を拭かれ、空家の裏の縁側に逃げた《ぼっさ》

せっかく拭いたのにまたしても雨ざらし

 

 

魔女は大きなバッグを肩に掛け

《ぼっさ》を抱き上げた

 

 

ぼっさ 「やだ、おれ ここにいる!」

 

魔女 「だめよ さむくて びょうきになるでしょ」

 

ぼっさ 「びょーき ならねえ!」

 

魔女 「なるわよ!」

 

ぼっさ 「はなせよ! おろせよ!!」

 

魔女 「だめ!」

 

ぼっさ 「おれ ここが いいんだ!」

 

魔女 「なんで!」

 

ぼっさ 「くさ あるし まじょ くる!」

 

魔女 「とにかく きょうは はうすに はいってなさい!」

 

 

嫌がる《ぼっさ》をしっかりと胸に抱き、けもの道から出て通りを渡り、あの家に向かう

 

道を外れて長いスロープを降り、その家の玄関前の

《ぼっさ》のためのハウスの入り口をめくって、《ぼっさ》を中に入れた

 

雨の中、《ぼっさ》がけもの道に戻りませんようにと切に願いながら

 

 

 

 

一昨日、日曜の朝、けもの道に行ったら道(公道)の脇

新築の家の外のコンクリの壁沿いの道の端から端までゼリー状のものがずらりと並べられていた

 

やって来た《かーら》が匂いを嗅ぎ始めたので 「だめよ!」 と制してそれらを踏み潰した

それからすぐにけもの道軍団を確認した

 

全員いた

 

その後公園に行き、ついでに警察署に行って不審物について伝えた

ふたりの警官にその経緯を聞かれたので、それを話した

 

しかしそのひとりは、それなら弁護士を雇ったら? 

猫に何かあったら困るんでしょ、なら弁護士雇って間に入ってもらえばいいじゃない、と

いとも簡単に言い放った

 

猫の死体でも出たならまた話は違うけど、ってさ

警察って犯罪を未然に防ぐのが役目なんじゃない

それって、人間に関する事案だけなの?

 

もうひとりの若い警官はなかなか良い人でしたけどね

 

 

その帰り道、けもの道沿いに住まわれる優しい奥さんにバケツを借りて道にばら撒かれたものを水で流して帰った

 

ま、翌日も全員揃っていたからたぶん猫除けだと思うけど

それにしちゃ猫たち、こぞって匂いを嗅いでたわよ

 

 

翌日、つまり昨日も雨で

公園からの帰り道、《おひとりさま》が駆けて来て

 

 

おひとりさま 「みて、かべから あやしいものが おちて きてるよ」

 

 

《おひとりさま》に言われてみると、壁の上のよく《かーら》が歩いているところにも気持ちの悪いものが撒かれていて、それが雨で壁からどろどろと流れ落ちている

 

至る所から壁に沿って垂れ落ちるそれらは、踏み潰しておいた

 

 

魔女 「ここには ちかよらないように ねこの みんなに いっておいてね」

 

おひとりさま 「わかった!」

 

 

そんな中

建築業者が隣の空家に棄ててったコーンの破けたところから

 

 

美しい水仙が花開いてた

 

 

動物も、植物も、みんな偉いね

 

廃材にも負けない生命力が実に美しい