ネパール日記 ~ プジャ(祝福) ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

重複しますが

到着翌日のお話です

 

先ずスレス氏の自宅にお昼に招かれ

その前にママやルナやラーズたちに会いに行き

悲しみを分かち合い

 

約束通り12時にスレス氏を訪れると、驚いたことにそこでは一日早いバイティカの儀式が行われていて

ティハール祭は初めての同行者たちにとっては思い掛けないことであり

そして、たいそう興味深いものであったと思います

 

 

スレス氏宅に向かう前のマチンドラで

ラーズから16時か遅くとも17時までにマチンドラに戻って来て欲しいと言われました

 

それで私たちはスレス氏宅をお暇し、その時間にマチンドラに戻ったのです

 

ラーズが言います

魔女、今夜ピタおばさんの家で行われるマ・プジャに魔女たちを招いてもらっているから行って来てね」

 

 

魔女は喪中だからプジャなしは当然なのだけれど

ママ一家は13日間続くお葬式で忙しく、悲しみで心が満ちている中に於いても

遠い国までやって来てくれた同行者たちのことを慮ってくれたのです

 

ルナやラーズがピタおばさんに頼んでくれ

ピタおばさんは 「もちろんよ!」 と快諾してくれ

 

今回のプジャはないのが当然で

私はもとより同行者たちもそのつもりで来たのに

 

友人、家族が心を尽くしてくれたおかげで

事は思い掛けない方向に向かっておりました

 

 

 

魔女はピタおばさんとも長い付き合いで

《バブー》が亡くなった時も毎日心から慰めてもらったし

郊外のグンバに行くとか、ちょっとしたお出掛けの時もいつだってママたちと共に一緒です

穏やかで、心の良い、魔女が大好きな親戚なのです

 

 

ピタおばさんにこれから私たちがそちらに向かう諭旨の連絡を入れる弟のラーズ

喪中なので後ろ少しばかりの髪を残してに剃髪し、白い喪服を着ています

隣はラーズのお嫁さんのサンギタと息子のリバーンス

その前に座っているのはルナの子どものルハナです

 

 

ラーズは私たちのためにタクシーを呼んでくれ

私の携帯にピタおばさんの息子の電話番号を入れて、向こうに着いたら息子に電話をするように言いました

 

何故なら、ピタおばさんのお宅は超高級住宅地で

その敷地内に入るには住民の許可が必要で

それがないと守衛が敷地内に入る門を開けてくれないのです

 

 

お金持ちばかりが住む 超高級住宅地ではどの家もこうしたイルミネーションで飾り立てられております

 

 

ピタおばさんちに用意されたマ・プジャの席です

 

 

 

 

 

ピタおばさんが持っているのは神様に捧げるご飯です

 

 

たくさんのお料理と共に必ず添えられるのが、ゆで卵、バラ(右上の小さな食器の下の2枚)

そして干した川魚と、左上、白いのはヨーグルトで

その下の半透明の液体はロキシーというアルコール度数の高い自家製のお酒

 

 

先ずは息子さん、その後は魔女がピタおばさんから祝福を受けます

 

 

かおりちゃんも

カタと呼ばれる布を掛けてもらって

 

 

きょうこさん、そしてひろたかくんも祝福を受けます

 

 

息子のお嫁さんです

明るくて可愛らしくてすごく性格のいい人

 

儀式は暫く続きます

 

 

儀式が終わると祝い膳となります

息子さんが記念に、って撮ってくれた一枚です

 

 

儀式の膳ではご飯じゃなくチウラ(干飯)が供されます

 

 

 

私たちの分まで席を用意し

たくさんの種類のご馳走をこしらえてくれ

丁寧な儀式でプジャをいただき

 

儀式後は少し寛いで

ピタおばさん、帰りにはそれぞれにお土産まで持たせてくださいました

 

息子さんがタクシーを呼んでくれ

お礼を言ってピタおばさんの家を後にします

 

そうしてホテルに着いたら

息子さんから無事につきましたか、とご丁寧にも電話をいただきました

 

お仕着せのない、ただただ純粋な思いやりに包まれた一日を過ごし

スレス氏、ママ一家、ピタおばさん

こうした家族や身内や友人たちには感謝してもしきれません

 

 

 

こうして遅めの夜にホテルに戻ると

ラクちゃんが飛んで来て満面の笑みで言うのです

 

「魔女! 明日は僕の姉さんの家でバイ・ティカの儀式やるから来てね! 絶対だよ!  両親も姉さんもみんな魔女を待ってるから!! 」

 

 

なんだろ・・

この国の人の、この優しさ