どこに行くにもティッシュを持って、常に目を拭いている魔女です
目薬が撚れているのか、目ヤニが酷いのか、よくわかりません
とにかく常に拭いていないとならないのです
暑い日が続いて
日本中の動植物が心配でなりません
外にいるみんなの辛さは如何ばかりかと拝察するしかないのが悔しいです
その上、台風直撃
いったい
どうなるんだろう
内外共に動物に対する心配の種が尽きません
世界を巡る壊滅的な異常気象
地球が壊れ始めてるのでしょう
《たぬさん》たちが魔女家を訪れるようになったのはいったい何時の頃からだったのか・・ 定かでない
初めは仲良しのきょうだいだと思い、微笑ましく眺めていた
彼らは疥癬症を患っていて、私はそれを治療する薬を用意したが
ふたりがそっくりなため、どちらに薬を与えたかわからなくなり、混乱した
それでも最初にやって来る子に何とか2度の薬を与えた・・ と思う
《たぬさん》、《あらいさん》、《はくび》さんと混み合う魔女家の夜の庭
この前書いたように彼らの間で軋轢があったりするので
私は《たぬさんたち》にあの当時はまだ少し明るい17時15分に来るように訓練し、それは功を奏した
何故なら《あらいさんきょうだい》がやって来るのは暗くなってから、20時半~21時くらいなのでその前に《たぬさん》たちの食事を終わらせたかったから
《あらいさん》の食事が終わった後、《はくびさん》の番となり
そうして深夜、魔女が寝る前にもう一度《たぬさん》たちにご飯をあげる
それ迄は20時過ぎにご飯を貰いに来ていた《たぬさんきょうだい》
その後やって来る《あらいきょうだい》に食事を奪われ
大きな《あらいきょうだい》に必死で抗議をするも完全無視を決め込まれ
彼らが食事を終えるまでその後ろでオロオロとしていたものだった
それが時間別にしたことで問題は落ち着いた
しかし時折、そんなルーティンに問題が起こる
その原因はうろつく《せてぃお》
ほんと、来ないで欲しい
昨夜の月
そんな平穏な日々が続いていた先日のこと
のらさんご飯かなんかで私がいない夜に庭で諍いがあったと、帰宅した魔女に家族①が伝えた
それは以前時折起こっていた《あらいきょうだい》が《たぬきょうだい》のご飯を横取りしていた時のちょっとした諍いとは違い、かなり長く激しく続いたという
静寂の夜に唸り声が響き、あからさまに争いが続いたとのことで
私はご近所の反応を気にした
魔女は身体の大きい《あらいきょうだい》に、体の小さな《たぬさんきょうだい》が酷い目に遭ったのではないかと懸念し
翌夜はご飯を置いた後、庭に面したアトリエの窓から目を凝らして暗い庭を見詰め続けた
すると、決められた時間に《たぬさんきょうだい》が現れ
彼らは傷も負っておらず、元気に食事を始めたので安堵した
諍い以来どうも、《あらいきょうだい》も《はくびさん》も姿を見せなくなった気がしていたのだが・・
それから間もなく、私はもうひとりの《たぬさん》に何とか薬を与える方法を模索していて
その個体差を確認すべく、食事を置いた後アトリエの窓に張り付いて目を凝らしていた
たぶん、少し小さい方の子
その子に薬を飲ませないと・・
そう思って暗い部屋の窓におでこをくっつけるようにして待機していたら
来た!
時間通りだ
・・ 小さすぎないか?
あんなに小さったっけ?
待って!
よ、4にんいる・・
え、え、えーーー!!
いつもの《たぬさん》の後ろに・・ ちっちゃい《たぬさん》がふたり
ちっちゃいたぬさんの中のひとりは
階段を上って覗いている魔女の前まで来て、じっと私を見ている
魔女混乱!
つ、つまりだ
《たぬさんきょうだい》だと思っていたのは
実は《たぬさん夫婦》であり、彼らは乳離れした子どもたちを連れてやって来た
・・ということだよね
あの時のあの諍いは
子どもたちを食事場に連れて来るにあたり
子どもたちに危険のないよう、そして子どもたちが安心して食事ができるよう
親たちは小さな体で彼らの倍もある《あらいきょうだい》に必死で立ち向かっていたのだ
その後の数日間を《たぬさん夫婦》は、あの図々しい《あらいきょうだい》が来なくなったことを確認し
子どもたちを連れて来た
初めての食べ物を見た子供たちはそれに警戒したが
親たちが食べているのを見て恐る恐る近づいて、零れたものを口に入れた
それが美味しかったようで、少しずつ食べ始めた
すみません、目が霞んできて、きつくなったので
つづきにします
今朝の《らっか》
瞬膜は問題なく、元気でした