頑張れ!酷暑の中の のらさんたち | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

息をするのも苦しいほどの暑さの中

バッグの中にはのらさんご飯のほかに保冷袋に入れた体を冷やすための保冷剤5個を足し

通常よりさらに重たいバッグを抱え、家を出る

 

家から出てけもの道に向かう丘に向かって曲がると

すぐに《ひとりが好き子ちゃん》が駆け寄って来る

 

そうして小さな体をごにゃごにゃにして甘えるのだ

 

 

《ひとりが好き子ちゃん》

 

 

3年前、独り立ちには早すぎる小さな仔猫が

 

 

ひとりで懸命に暮らしていた

 

 

まだ人に慣れていなくて警戒心が強く

魔女は高さ3メートルほどのこの崖の上によじ登ってご飯を置く日々だった

 

どうか生き延びて欲しい

元気に育って欲しい

毎日そう願って仔猫用のご飯を置いた

 

あれから3年が経ち

ひとりぼっちの仔猫は少しだけ大きくなり

ご近所の善き人にご飯を貰って自由に生活をしている

 

 

それでも幼い日のことは忘れていないんだろうね

 

 

毎朝懸命に駆けて来てくれるんだ

 

 

 

《ひとりが好き子ちゃん》の後に待っているのは《かーりー》

 

 

《かーりー》も駆け寄ってきて大いに甘える

 

 

既に書いたが

《さき》によってけもの道を追われた《カーリー》とふたりの子どもたち

まじょとくらしたい、と魔女家まで追ってくる日々

見知らぬ場所で路頭に迷うこの子たちのことも毎日心配で

誰か貰ってくれないかと里親さんを探しながらご飯を運んでいたが

 

やはりこの近くに住む善き人が兄弟一緒に家族として迎えてくれた

ただ、母親の《かーりー》だけは家に入ること断固拒否

今は息子たちが暮らす家の庭でのんびり過ごしている

 

 

魔女 「《かーりー》は自由がいいんだね」

 

かーりー 「うん、まいにち こやって まじょを まってるのが たのしいんだ」

 

 

 

《おひとりさま》も元気です

今年の体の禿げは寸前で回避しました

 

 

公園はみなぐったりとして食欲もイマイチだ

とにかく猫さんたちは体力を消耗しないように動かないでいる

 

そんな中

 

森からやって来てくれた《ME》

ゼロゼロと荒い息を吐いている

 

暑いよねぇ

よく来たね

 

 

竹林に向かいます

 

 

そこで待っていた《ぐれこ》

 

半分ほど食べたところでご飯を残して子供のところに向かい

 

 

子供を呼んで一緒にご飯を食べる

 

 

仔猫用のご飯も足します

 

 

魔女 「おいしい?」

 

仔猫 「・・うん」

 

 

ぐれこ 「おごっちょちゃま」

 

仔猫 「おちょちゃ・・」

 

魔女 「こねこさん、ようじんしながら げんきに そだってね」

 

仔猫 「・・」

 

魔女 「《ぐれこ》もがんばってね」

 

ぐれこ 「うん!」

 

仔猫が大きく見えるのは《ぐれこ》が子猫ほどの大きさしかないからで

仔猫はまだまだ小さいのです

 

仔猫さん、どうか、どうか、無事に元気で成長してください

 

 

 

深夜ののらさんご飯

 

夜はいろんな子が足音を聴きつけて走って来る

夏も間は蚊のいる公園から姿を消し、住宅街で過ごす蚊のアレルギー持ちの《かぎすけ》

賢く、いつも元気な女子《しゃっぽ》

《梅くん》、《格さん》、そして見掛けたことのない白黒の子もいる

そして《ぼっさ》もね

 

そこからあちこちを歩き回り、たくさんの猫さんにご飯をあげるのだけど

その中にはけもの道から姿を消した《ゾロ》もいる

 

フラッシュを怖がる子が多いので、夜は写真を撮らないようにしている

 

 

昨夜の《ぼっさ》

《ぼっさ》は嫌と言うほど顔をくっ付けて甘えてくるので

服がどろどろになるけど、そんなの構わない

好きなだけ甘えたらいいよ