それは言わずと知れた《じゃじゃ丸》
たぶんこの性格は一生直らないんだろうな
頭が痛いわ
そういえば《じゃじゃ丸》
このところ言葉が通じるようになったの
時々スナネコ語が出たりするけど、ほぼ会話が出来るようになったんだ
食事時、テーブルに乗り、魔女の箸から肉を左手爪に引っ掛け
素早くそれを口に運ぶ《じゃじゃ丸》
ゴミ箱から鶏の骨を探し出して食らうわ
チーズは盗むわ
冷蔵庫を開けようと企てるわ
脳みそは常に『食』しかなく
じゃじゃ丸 「まじょ、おなかへった」
魔女 「まだ食事時間ではありません」
じゃじゃ丸 「おなか へった！！」
魔女 「食事の時間ではない！」
すると・・
魔女 「どうした」
じゃじゃ丸 「びょーき」
魔女 「なんの・・？」
じゃじゃ丸 「ふん」
魔女 「また盗み食いでもして食べ過ぎたとか？」
じゃじゃ丸 「おなかが へったびょーだよ！」
魔女 「そんな病気があるか！」
じゃじゃ丸 「あ～ そーかい」
じゃじゃ丸 「ねてやる」
魔女 「一生寝とけ」
そのまま放っておいたら・・
いつの間にかいなくなった
そんなことは気にもせず、台所に行ったら
魔女 「そこでなにしてる・・」
じゃじゃ丸 「・・」
魔女 「なにしてる」
じゃじゃ丸 「ふん」
魔女 「なによ、その態度は！」
じゃじゃ丸 「たてこもりだよ！」
魔女 （なんで紙ごみの袋の中に立て籠もるんだ？！）
じゃじゃ丸 「ここで ねてやる」
魔女 「捨てられたいのか・・」