一昨日、午後からは雨足は強くなりる一方で、気温もかなり下がった
朝、地主さんの庭の一角
傘の下で私を見送った《あんず親子》の、特に子どもたちのことが案じられて落ち着かない
けれどこの日の午後は地主さんの旦那様が在宅されるとのことで、奥様は子猫たちのことを頼んで外出された
旦那様はとても猫に慣れておられる方なので、私が気を揉むこともなかろうけれど、、 やはり気になる
あの日ブログを書き終わって
魔女は子猫たちを保護する決心をして出かけようとしていた
そこに《あんず》の面倒も見てくださっているここの近所の奥様から電話があったので、私の決心を話した
奥様は、今仕事から戻ったところだけれど、私も《あんず親子》が心配なので見に行ってきます、と仰り
その後間もなく、奥様から電話があって
《あんず親子》がいない、辺りを捜してもどこにもいないので地主さんに訊ねてみたら
地主さんの旦那様が仔猫たちを保護し、温めてくれているところでした、と報告してくださった
地主さんの奥様もお帰りになって、仔猫たちにミルクを、とのことで私は取り敢えず数本のシリンジを用意して地主さん宅に向かった
そうしてシリンジで子猫たちにミルクを与えながら
私は子猫たちをこのまま保護することにしようと思う、と告げた
それ以前から、この場所に仔猫がいることを知ったカラスたちが毎日集団で狙っている
いずれきっとカラスの餌食になるのは目に見えていて
さらにこれから秋が深まり、冬に向かうことになって、子どもたちは生後2か月で11月半ばを迎えなければならない
そうなるとヘルペスなどの病気に侵されるのは必至で
子猫たちをこのままにしておけば必ずや後悔することになるに違いない
すると地主さんご夫婦は
それなら私たち仔猫をあずかりますよ と仰ってくださった
まだまだいろいろと経緯はあるのだが、書いていると長くなるので
とにかく魔女は地主さんのご厚意に甘えることとした
翌日、いつも子どもたちといた場所に《あんず》がぽつんといる、と近くの奥様が教えてくれて
それが不憫で
しかし《あんず》は頑固者で
地主さんが小屋を開けてくれていて、そこで雨も寒さも凌げ、安全であるのに
決してそこには入らず、子どもたちも入れず、相変わら子供と共に外にいるのだった
《あんず》は昼間、近くの奥様宅の玄関前にいることが多く
そこは子どもたちが鳴けば聞こえるところではあるのだけれど
子どもの側にいないというのも不安材料であり・・
それで、《あんず》がいつもの場所に居たら、子どもたちを連れてきて乳を飲ませることにした
そうして飲ませている間は少し離れたところで見ていて
飲ませ終って《あんず》がその場を離れたら子どもたちは家に戻す
このことについては、私たちはみな同意見であったが
子猫を預かってくださって、日に何回かこれを実行する地主さんとしては実に大変なことだ
地主さんが仔猫たちを保護してくださっていることで、母親からの授乳ができる
これは本当に有難いことである
今日もまた雨
だけど子どもたちが濡れながら地面で寝ることはもうない
《あんず》には心から申し訳ないと思っている
だけど、仔猫たちを命の危機や病気から守るにはこれしかやりようがなかったと、私は考えます
《あんず》がどんなに頑張っても、この先出来ることには限りがあるのだから
数日前までの仔猫たち