公園日記 ~ 続・パニック、その後 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

昨日は《ふぐり》のせいで大騒動だった公園

 

騒ぎも治まり、暫くするとみんなが恐る恐る戻って来て

そのうちいつもの公園になった

 

こわかったねぇ

 

なんてみんなで話しをしていると

 

どこからか仔猫の鳴き声が聴こえる

鳴き声が聴こえる方を見ると、そこは擁壁の上の茂みだった

 

そこからいかにも不安そうな仔猫の鳴き声が聴こえてくる

公園組を確認すると《ギリ》がいない

 

小さく幼い声からして《ギリ》に違いない

パニックになって蜘蛛の子を散らすように逃げ出した公園組

その中で、《ギリ》は擁壁にの低いところから壁を登り、そうして走って

ついにはそんなところまで移動したに違いない

 

気が付くととんでもない所に自分がいて、どうしたらいいかわからなくて鳴いているのだ

 

 

それに気づいた母親の《ME》が迎えに行った

しかし途中で自分は既に子供を親離れさせたことに気づき、引き返す・・

 

迎えに行ってやれよ!

 

 

仔猫は鳴き続け

次に叔父である《MY》と叔母である《I》が迎えに行き

壁の上をこちらに来るように指示する

来た道を引きかえさせようと算段しているの

仔猫は壁が高すぎて下を見るのが怖いようで、草むらの中を移動してそちらに向かった

 

が・・ 《MY》と《I》の体が大き過ぎて怖いと・・ 引き返してしまった

 

 

魔女が懸命に呼んでもダメ

姿を現わさず。声でしか返事をしない

 

どうしよう・・

 

と思っていたら

《じおん》が低い所から壁を登って仔猫の近くまでやって来た

 

 

 

 

じおん 「そこから でておいで」

 

 

《じおん》が何度か声を掛けると、小さな《ジリ》が姿を見せた

 

 

右側にいるじおん 「ここから おりるよ」

 

ギリ 「ここかだ?!」

 

 

ギリ 「でちない こわい」

 

すると、《じおん》が壁伝いに一気に飛び降りてみせた

 

 

ギリ 「おじた・・」

 

下に降りた《じおん》が上を見上げて呼びかける

 

じおん 「こやって おりといで!」

 

 

ギリ (こわい・・)

 

下のじおん 「だいじょうぶ ねこだろ!」

 

 

ギリ 「こわい・・」

 

じおん 「いいから おりるんだ」

 

 

ギリ (こ、こやって・・  やっぱ むり!)

 

じおん 「ぼくに むかって おりてきな!」

 

 

ギリ 「ひいぃぃぃぃぃー!」

 

じおん 「だいじょうぶ! がんばれ!!」

 

 

あ・・ 貼りついちゃったよ

 

 

それでも少しずつ降りてきた

まるでヤモリみたい

 

 

途中で下を見て地面が近くなったことを確認するや一気に飛び降りる《ギリ》

 

 

ギリ 「いちゅもの とこ きた・・」

 

 

きょうだいのジリが駆け寄って 「よかったねーーーー!!」

 

 

ギリ 「よかったよーー!」

 

ジリ 「よかったねー!」

 

 

ギリ 「よかったよお!」

 

ジリ 「よかったねー!」

 

 

ギリ 「よかったーーー!!」

 

ジリ 「うぎゃーー!!」

 

 

魔女 「《じおん》、えらかったね」

 

じおん 「《ぎり》が こまってたかだ」

 

魔女 「そうだね こまってたら たすけないとね」

 

 

公園の子たちは

みんなこうして家族になるんだ