《まだらん》と《いちばん》との別れ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

《せてぃ》とは73日間を

《せてぃこ》と《ボンチャイ》とは63日間を

《まだらん》と《いちばん》とは67日間を、共に暮らしました

 

母親の《せてぃ》、そして《せてぃこ》と《ボンチャイ》が同時にいなくなって

残った《まだらん》と《いちばん》はとても淋しそうでした

 

 

まだまだ小さな子

 

 

 

 

 

それでもふたりが大好きな魔女の足遊びをやめることはありませんでした

 

 

 

カシャブン遊びは上手い事を思いつきました

 

 

《いちばん》が棒を動かし

《まだらん》は羽で遊ぶ

 

 

ふたりきりでお部屋にいるといろんなこと思い出して悲しかろうと思い

魔女が忙しい時はお部屋のドアを解放していました

これで気が紛れるかな・・ って

 

暫くしたらいなくなってしまってね

捜した捜した

 

そうしてついに見つけましたよ

 

 

いちばん 「まちょ」

 

名前を呼んでいたらいきなり便器から顔を出したんですよ

 

急いでカメラを持って来たんだけど

驚きを隠せずブレてしまいました

 

 

トイレ探検ですか・・

 

 

 

 

 

里子に行く日の朝

 

 

魔女 「ごはんを おさらで たべる れんしゅうを します」

 

 

※ 最初はちゃんとできてたんだけど

魔女が食事時間を守らなかったので

《せてぃかあさん》がカリカリの袋を破いて

中身を床にばら撒き、食べさせたことにより

子供たちはばら撒き食べを覚えてしまった

 

 

いちばん 「こでの たべりゅのなら ちってりゅよ  こやって かみちゅくんでしょ」

 

 

いちばん 「こやって! こやって!」

 

魔女 「かみついちゃ だめ」

 

 

いちばん 「どちて?」

 

魔女 「ちゃんと おさらから たべないと」

 

 

いちばん 「おかちゃん、かみちゅて たべしゃしぇたよ」

 

魔女 「あたらしい おうちに いったら  おさらで たべないとね」

 

 

まだらん 「あたらちい おうち・・?」

 

 

まだらん 「おうちは ここでしょ」

 

魔女 「あなたたちには あたらしい かぞくが できるの  ちがう おうちで くらすのよ」

 

 

まだらん 「やだ!」

 

いちばん 「やだ・・」

 

 

いちばん 「まちょと いりゅ!」

 

まだらん 「まちょと・・ いりゅ」

 

 

いちばん 「まちょと いっちょ」

 

 

 

 

それでも

この日の夕方はいつもの動物病院にて引き渡しの約束でした

 

病院に貼っていただいたポスターを見た方が写メを撮ってご家族に見せて

家族で話し合われて引き取ることを決めてくださったのです

 

ポスターには 『きょうだい一緒に貰って下さる方』 という条件を書きました

 

この子たちを引き取りたいという人は以前から何人もありました

ただ、どの人もひとりだけなら、ということで

何が何でもきょうだい一緒に、と決めていた魔女はそれらのお話を全て断っておりました

 

動物病院の先生もスタッフの方々も懸命になってくださって

里親さんは先生がこの人なら大丈夫、と保証して下さり

それは非常に安心なことでありました

 

先生がおっしゃった通り、里親さんはとてもいい方でした

 

 

 

必死で縋り付く《まだらん》と《いちばん》の・・

胸に刺さった爪を

ひとつひとつ剥がして

 

血が滲む皮膚よりさらに

その奥が 痛く、苦しく、辛く

涙が零れる

 

先方のキャリーに無理矢理ふたりを入れる

透き通った蓋の中から、目を大きく見開いて戸惑いの表情で魔女を見詰め

懸命に手を差し出そうとする《まだらん》と《いちばん》

 

 

この子たちが好きなカシャブン

この子たちが遊んでいたスーパーボール

それらを仔猫ごはんと共に先様に渡しながら

また涙が零れる

 

 

幸せに なってくださいね

 

お願いだから

どうか幸せになってください

 

いずれあなたたちは魔女を忘れるでしょう

だけど魔女はこれからもあなたたちを愛し続けます

 

決して忘れない

だって私が産ませた子たちだもの

 

 

この子たちが幸せになるための門出だというのに

どうしてこうも涙が止まらないのか・・

 

 

 

すみません

この子たちの新しい生活を紹介します と昨日書きましたが

それは明日にさせてください