《どったん》頑張って! | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

《どったん》がどちらに向かってるのかわからない

 

魔女の片頭痛も治らない

そんなこんなで性格が悪くなってしまったみたい

 

PCのHPにお薦めの映画とか・・ ずらりと紹介されてて

 

映画なんて各自の趣味じゃん

勧められたってそんなん観るかよ、とか

どうでもいいことで気分を悪くしたり・・

 

 

食事をさせないといけない、と思って《どったん》に強制食餌を始めたんだけど

なかなか飲み込んでくれない

飲み込めないんだ

 

焦らない

焦らない

 

少しずつ

少しずつ

 

ゆっくりと

 

《どったん》も辛いのだから

今は無理のないよう、ほんの少しでも飲み込んでくれれば

 

《どったん》はいまだ口もきけないでいる

魔女は時間のある限り《どったん》を抱いて、一方的に話しかけて、必死で励まして

少しだけ食べ物を口に入れて、どうにか飲み込むまで撫でながら待って

また励まして

 

 

 

 

 

 

《どったん》、やっと3歳になったばかりなんだよ

まだ小さな子供の頃さ

母さん(《ちゃっか》)に置いて行かれて

それからずっと父さん(《かって》)と姉妹で頑張って暮らしてきたじゃない

 

父さんは必死であなたたちを育て

少し大きくなったあなたたちは父さんを助けて暮らした

 

覚えてるでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

利口な《どったん》はいつだって姉妹のリーダーだったね

 

 

 

それからみんなはひとりひとりで生きるようになって

《どったん》は《あっか》を産んで・・

 

 

 

 

 

 

 

その後は辛いことばかりだったんでしょう

 

元気になってくれたら

もう辛い思いはさせないから

毎日安心して暮らせるようにするから

 

だから頑張らないと

 

父さんの《かって》が頑張れ! 頑張れ! と言っているよ

 

魔女が《かって》の名を言った時

《どったん》は瞑っていた少し目を開いた

 

そう、《かって》が元気になれ! って言ってるよ

《どったん》、頑張らないと

頑張らないとね

 

 

それにね、たくさんの優しい人たちが《どったん》のこと、元気になりますように、って応援してくれてるんだよ

一生懸命でね、お祈りしたりしてくれてるの

 

・・毎日繰り返しそうやって話し掛ける

それしかできない自分が情けない

 

それでも

懸命に話しかけ、励ます魔女の手に

やっとのようにして延ばした自分の小さな手を重ね

《どったん》は懸命に指を開き・・

 

 

 

 

 

口も聴けない中で

それが《どったん》の精いっぱいの気持ちなんだ

 

 

《どったん》はこんな状態のさ中にありながら必死で魔女家までたどり着いてくれた

それを思えば何としてでも元気な体にしないと

でないと《どったん》がここまで来た意味がなくなる

 

信じてるから

《どったん》が元気になるって信じてるから