公園物語 ~ 悪しき人や善き人や ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

小学校低学年程の子を筆頭に4人の子供を連れて父親が公園にやってきた

 

父親が向こうの草むらにしゃがんで言う

「蟻の巣があったよ」

 

そこに子供たちが集まる

 

父親はまた近くの草むらから何かを探してきてコンクリの上に置く

 

蟻の巣をのぞき込んでいた4人の子供のうちの2人がそちらに移動する

 

蟻や虫の観察をしているのか・・

最初はそう思っていた

 

だが子供たちの動きが妙だ

 

近寄ってみると

 

ふたりの子供が蟻の巣穴に木の枝を突っ込んで思いっきり突きまわし

驚いて這い出てきた蟻たちを片っ端から殺している

 

そのすぐ向こうでは先ほど父親が見つけたとみられる百足の体を2人の子供がやはり枝を突き刺して千切っている

 

 

何やってるの!

 

 

驚いて顔を上げる子供たち

 

一生懸命に生きてる子たちにそんなことをして 可哀想だと思わないの!!

 

 

父親が言う   「たかが蟻ですよ」

 

 

あんただってたかが人間だろうが!

 

 

その後のことは書かない

書くだけで胸クソ悪くなるから

 

 

自粛が始まり、学校や幼稚園が休みになってからの公園は猫にとっても虫にとっても まるで地獄だ

心の休まる日なぞ殆どない

 

 

魔女は人間じゃないから、そんなこんなで毎日めっちゃ苛々してて

心が人間に対して意地悪になっちゃってるの

 

一昨日行った病院でも

隣にも病院の駐車場はあるんだけど、病院前にも2台分止められるスペースがあって、2台とも空いてた

魔女の前に来た車が先ずそこに止めて・・

 

はあ? 何 その止め方

 

ひとりで来たくせに助手席側を目いっぱい開けて、もう1台分の隣のスペースがほぼない

 

 

・・それでも止めるわ、ワタシ

 

車から降りて歩きかけたその男

バックしてきた魔女の車を見て

 

え! 隣に止めるんですか?!!!  って顔してる

 

 

止めるわよ

 

はい、止めましたっ!

 

私の車の運転席の横はコンクリの箱型になっていて、病院用の車が止めてあるので丁度ドアは開けられるのよね

 

だけど、隣の車、運転席側からはもう乗れませんから

ドアが開かないだけじゃない

車同士がくっ付きすぎててドアまでも辿り着けないから

 

待合室に入って先ほどの男にガン飛ばすも

目を逸らされたし

 

出る時私の車に傷なぞつけたらあなた

終わりますから

 

 

 

でもそんなことばかりじゃないの

 

今日は《しゃまくん》がお世話になっている家の奥さんが公園まで花を持ってきてくださった

猫さんたちのお仏壇にあげてください、って

 

 

 

 

 

それでちょっと立ち話をしていたら

その奥さんの本家の所有する山の中で子猫が生まれて

このままだとカラスに食べられるからって、そこの旦那さんが子猫と母親を自宅に連れてきて

深い屋根の軒下にある大きな沓脱石の上に段ボール置き

そこを母親と子猫たちの家にし、母親の出入り口だけを開けて上はタオルで覆ったという

 

魔女は咄嗟に 「見たい」 と言った (心のままに何でも口走る女)

 

そうしたら《しゃまくん》の奥さんが公園の帰りにうちに寄って声を掛けてください、一緒に見に行きましょう、と言ってくれた

 

やったあーーー!!

 

 

公園組と遊んで

騒ぐ人間の子にガン飛ばして

 

そろそろ行くね

 

 

ちずのすけ 「・・」

 

つんでれ 「・・」

 

・・《かぎすけ》、泣き真似とかしないよ

 

 

 

 

 

帰りに《しゃまくん》の奥さんの家に寄り、一緒に本家とやらに向かう

 

その本家とは

以前に魔女がそこのお爺さんに頼みごとをしたことがある家だった

 

その時私は、公園の隣に位置するその家のお爺さんを見かけて

 

公園ののら猫さんたちが台風や雪などでほんとうに困ったとき

お宅のそこの大きな物置を開放していただけませんか

 

と、初対面にもかかわらず図々しく頼み込んだことがあって

その時お爺さんは一瞬驚いた表情をし(当たり前だよね)

それから優しい笑顔になって 「いいですよ」 と言ってくれたんだ

 

あの時はうれしかったな~

 

 

本家の旦那さんとはこのおじいさんのことであった

 

そこのおばあさんもやはりいい方で (そりゃそうだ)

にこやかにしながら私を子猫のところに案内してくださった

 

雨が少し降り出し

旦那さん(おじいさん)が途中に置きっ放しにしていた猫ご飯バッグを濡れるからと持ってきてくれて

あの時と同じ優しい笑顔で挨拶してくださった

 

 

 

お母さん猫

 

 

やっと目が見え始めたくらいだね

 

 

これぞ赤ちゃん猫の爪~

 

 

・・誰かさんちの《足軽くん》に似てるな

 

 

まだ掌に収まるくらいの大きさ

 

 

魔女も抱かせてもらったよ

 

 

かわいいーー!

 

 

ここのおじいちゃんが見つけてくれたおかげで命拾いをした子たち

 

 

お母さんが心配してるから箱に戻しましょう

 

 

 

 

家に帰って花たちを水切りしてお仏壇に供えた

 

 

このところ、いろんな人がお花をくれるから猫たちの仏壇が春らしくていいな

 

 

 

そして また子猫が生まれる季節がやってきた