まじょねこ軍団 ~ それぞれの想い ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

《とらたん》が旅立った夜

 

 

《78》は《とらたん》の目を覚まさせようと必死でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして箱に手を突っ込み

何度も《とらたん》のほっぺを突きます

 

 

《とらたん》 おきて!

 

《とらたん》が おっきちて!!

 

 

どんなに止めても《78》は聞きません

 

何度も何度もほっぺを触るので

魔女は《とらたん》の顔がみえないようにして箱の蓋を閉じました

 

 

 

それでも《78》は止めません

 

今度は体を突っついて

 

 

おきて!

 

《とらたん》、 おっきちてよ!!

 

 

それを繰り返すのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは虹の橋を渡る前日に三毛猫のもっちゃんから届いたベッド

ふたつあったので、《とらたん》に見せたら、這いながらこのベッドに入って行きました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《とらたん》がいない今

《ボンネット》はいつも《とらたん》のことを思い出します

 

それで《とらたん》が寝ていたベッドで寝てみたり・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《とらたん》の不調以来

《とらたん》の介護は僕がする!   と言って

 

言葉通りずっと《とらたん》につききりだった《ボンネット》ですが

 

《とらたん》がどんどん痩せてゆき

常に一緒に寝ている《ボンネット》は

痩せてゆく様を身を持って感じなければならなくて・・

 

 

それでも何とか頑張っていたのが

《とらたん》がふらつくようになってしまうと

 

 

《ボンネット》の心配は絶頂に達し

何度も吐くようになり

ついにはこたつに立てこもってしまいました

 

これ以上《とらたん》が弱って行く様を《ボンネット》は見ておれなかったのです

 

 

 

 

《とらたん》はとても寂しそうでした

 

すると

そんな《とらたん》を慰め、励ます猫がおりました

 

《チャンドラ》です

 

 

《チャンドラ》は非常に賢い猫で

《とらたん》が魔女家に来て、2階のテラスから飛び降りて脱走しようかと迷っていた時も

冷静さを保って魔女を助けてくれましたよね

 

 

 

 

《チャンドラ》はどんな時も《とらたん》から目を放さず

何かあればすぐに魔女に知らせました

 

 

前にここで書いたお話

《とらたん》が魔女といたくて、1階のアトリエに行こうと2階の出窓から飛び降りようとした時

真っ先に鳴いて知らせようとしたのは《チャンドラ》だったのです

 

けれどもその鳴き声がアトリエの魔女には届かず

 

《チャンドラ》の鳴き声から異常な状況を感じ取った盲目の《ユリぼうず》が

例の大きな叫び声を上げて魔女に知らせてくれ

《ふぁふぁ》の必死の阻止もあって

飛び降りる直前で私は《とらたん》を抱きとめることができたのでした

 

 

《ボンネット》が引きこもってしまってからは

《チャンドラ》は片時も《とらたん》の側を離れませんでした

 

大きな《チャンドラ》が側にいると

《とらたん》がいっそうちっちゃく見えました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日間をこたつに立てこもって泣いていた《ボンネット》

 

何を思ったのか

こたつから出てきて再び《とらたん》を抱いて寝るようになりました

 

《とらたん》は《ボンネット》といると、とても安心しているように見えました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このところ暑い日が続いています

 

けれど《ボンネット》は

《とらたん》がいない現在も一緒に過ごしたほかほかベッドを離れません

 

 

今もそこにいます

《とらたん》との思い出を抱えながら