空と花と《とらたん》へのお願い | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

 

お昼くらいまで穏やかな晴天だったのが

 

 

 

 

 

突然黒い雲が押し寄せて来て

 

 

 

 

 

 

空を覆ってしまいました

 

 

 

 

 

そうして冷たい風が吹き始め

 

 

 

 

 

お化け屋敷の梅の花を

 

 

 

 

 

散らせてしまいました

 

 

 

 

 

梅の花を見るたびに思い出すことがあります

 

下の4枚は2011年のこの時期の画像です

 

魔女家の近所の一人暮らしのお婆ちゃんちの梅の花は軍団のお気に入りで

この時期は毎日のように匂いをかいで過ごしていました

 

 

 

 

Jyon brian

《インドラ》を育ててくれた 故・《ジョン ブリアン》

 

 

 

 

 

 

Jinjin

軍団のお父さんとして誰からも好かれた 故・《ジンジン》

 

 

 

 

Mizutama

「俺、旅に出るわ!」 と言い残して家を出て行った《水玉》

 

 

 

 

 

Yuribouzu

    今年で15歳になる《ユリぼうず》  この頃は高さ150cmほどのこの壁に飛び乗れてたな

 

 

 

 

この梅の木は、この家のおじいちゃんが大切にしていたもので

おじいちゃんが亡くなった後も毎年美しい花を咲かせてくれていましたが

 

数年後におばあちゃんも亡くなってしまい

それからじきに枯れてしまいました

 

 

 

 

 

 

魔女家の庭にはアロエの花が真っ盛りで

 

 

 

 

 

 

《インドラ》は今日も自分の正夢を探しています

 

 

 

 

 

 

地面に落ちたお化け屋敷の梅の花は、魔女家のリビングに移されて美しい香りを漂わせます

 

 

 

 

 

暖かい日があると思えば、また寒い日がやってくる

三寒四温があってこそ花を咲かせる日本の植物たち

 

動物も植物もみんな既に春の気配を感じていますね

 

 

さあ、のらねこ軍団のみんなも もうひと頑張りだよ

 

 

 

 

 

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《とらたん》はゲージに引きこもっているか

夜になると猫布団で魔女のお膝にしがみついているだけの毎日を送っています

 

そんな《とらたん》にお願いをしました

 

 

 

魔女 「《とらたん》、お話があるんだけど」

 

とらたん 「なあに・・」

 

魔女 「ここの家はこのとおりなの」

 

とらたん 「どの とおりなの?」

 

魔女 「つまり・・ 他の猫たちはみんな《とらたん》のこと好きなのよ」

 

とらたん 「・・」

 

魔女 「《ボンネット》だってさ、《とらたん》と仲良くしたくて、それで頑張りすぎて《とらたん》を怖がらせちゃったけど、仲良しになりたくても上手く出来ないだけなのよ」

 

とらたん 「・・」

 

魔女 「誰も《とらたんに》嫌なことしようなんて思ってないし、実際、してないでしょ」

 

とらたん 「じっさい、って なあに?」

 

魔女 「ほんとうに、ってこと、  ほんとうに意地悪とかしてないでしょ」

 

とらたん 「・・うん」

 

魔女 「いつまでもそこにいないでみんなのところに来てみたら?」

 

とらたん 「・・」

 

魔女 「絶対に軍団は《とらたん》に嫌なことしないから」

 

とらたん 「ぐんだん、って なあに?」

 

魔女 「ここにいる猫たちのことよ」

 

とらたん 「・・《ふぁふぁ》だったら いいけど」

 

魔女 「その《ふぁふぁ》だって、ああやってみんなと仲良くしてるじゃない」

 

とらたん 「うん・・」

 

魔女 「みんなも優しいのよ」

 

とらたん 「・・ 《ゆりぼうず》と 《いんどら》 やさしい」

 

魔女 「そうでしょ、 じゃあ出てきてみんなと仲良くしてみようか」

 

とらたん 「・・」

 

魔女 「ずっと ここにいて、時々魔女にしがみつくだけの生活を続けるのがいいの?」

 

とらたん 「でも・・ あかるい ときは でない」

 

魔女 「どうして?」

 

とらたん 「だって からす いるし  まじょは ぼくを びょういんに つれてくもん」

 

魔女 「じゃあ 暗くなってからでもいいからさ・・」

 

 

 

 

 

《とらたん》は暫く考えるような様子を見せてから

 

 

 

とらたん 「やってみる」

 

魔女 「そお?! じゃあ、ゲージの扉を開けておくから自分で思うようにやってみてね」

 

 

 

 

《とらたん》、できるかな

もう一度頑張ってくれるといいな